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めっっっちゃすき
すごすぎて語彙力が…あの、エロと感動が混ざったストーリー見るの初めてなんすけどヤバすぎましたよ主さん神すぎん?
主
主
主
峡谷ヘアを横抱きしたまま 俺はゆっくりと 泉の中へ歩を進めた
泉の水は 程よくひんやりとしている
光の魚が足元から 散っていくと 水草の泡が漂い 湖面に光を反射させる
捨て地
腰のあたりまで 水に浸かったところで 相手の顔を覗き見る
捨て地
手で触っただけであの反応だ
水が凍みるのも もちろん考えられるが
峡谷
大人しく腕に抱かれていたが ほんの少し不安を滲ませた
捨て地
峡谷
捨て地
ゆっくりと腰を落として 水の中へ身体を埋めていく
捨て地
峡谷
水草が背中を撫でる 緩やかな動きに 危険でないと悟った魚が 一匹、二匹と戻ってくる
捨て地
峡谷
うなだれる峡谷ヘア
腕まで水に浸かったところで 泉の底の斜面に腰を掛けた
峡谷
捨て地
くくくと含み笑いを 漏らしてやると さらに峡谷ヘアが 頭を抱えだす
峡谷
捨て地
峡谷
バシャリと 湖面が波打ち それに驚いた魚が また側から散っていく
捨て地
峡谷
はた、と峡谷ヘアが周りを見渡す
肩まで水に使っている
服の乾きかけていた泥と汚水が 薄い布の様に 泉の水に揺らめき混ざる
峡谷
捨て地
峡谷
コアの傷から 細い細い糸のように 一筋の光が漏れ出していた
捨て地
峡谷
捨て地
漏れる光を指先で塞き止めた
峡谷
峡谷ヘアの身体が 大きく跳ね 同時に慌てて口押さえた
驚いた俺と視線が合うと 峡谷ヘアは真っ赤になって 下を向いた
その髪型は 有事の時に顔を隠すのに 丁度良いな?
表情を隠した長い前髪を 指でそっと梳きどける
初めて見た時と同じ 夕陽の眼が覗く
ただ違うのは 快楽を知ってしまった淫猥の種が これ以上芽吹かぬようにと 耐え忍ぶように燃える炎が 瞳の奥で揺らいでいるのが見えた
あぁ、 俺もうダメかもしれない
数秒 その眼の虜になっていたが 己の理性に蓋をするように 目を閉じる
そしてそのまま吸い寄せられる様に 俺は峡谷ヘアの唇に 口付けを落とした
ほんの数秒
触れるだけ
目を開けて 相手の顔を見据える
峡谷
虫の飛ぶかのような 戸惑いの声
再び 今度はついばむ様に 峡谷ヘアに細かくキスを落とす
峡谷
呼吸のタイミングが 分からないのだろう
漏れた吐息に熱が帯びる
捨て地
恐るおそる開けられた口元へ 舌を滑入れると 奥で縮こまっている 峡谷ヘアの舌を絡め取る
峡谷
後頭部を包むように頭を撫でた
峡谷
わざとらしく水音を立てながら 口内を荒らす
恥ずかしいのか 距離を取ろうと抵抗するのを もう片方の腕を背中に回して 抱き押さえる
峡谷
背中から腰へ 腕を移動させると 乱れだした衣服の中へと 手のひらを滑らせた
峡谷
水で冷えた なめらかな肌の質感
脇腹に触れると 程よく鍛えられた筋肉と 骨ばった肋骨を指先に感じる
肉体は入れ物 本体ではない
俺もそう思っていた
けれども今は その肉体をこんなにも欲し 自分のものにしたくて 仕方がなかった
峡谷
胸の小さな突起をつつくと 明らかに声の色が変わった
捨て地
峡谷
捨て地
服を胸の上までたくし上げると 服についていた コアから滲んだ光の粘液が とろりと糸を引き、垂れた
赤く色付き主張している突起が 顔を覗かせる
そっと舌をそこへ這わせ 舌先で突起を転がすように 刺激を与える
峡谷
押しつぶすように 舌を押し付けると 吐く息が湿っぽく震える
吸いながら舐めあげると 身体を捩りなが 涙を浮かべる
峡谷
甘く噛むと 身体が大きくビクリと跳ね 色めき立った嬌声が響いた
自分の中にも 得体の知れない欲望のままに這う 生き物がのたうち回り 理性を食い荒らす
捨て地
肩で息をする峡谷ヘアの 袴の帯を緩める
峡谷
峡谷ヘアの中心に触れる
既に固く勃ち上がり 熱く張り詰めたそこが 刹那気に刺激を欲していた
捨て地
手のひらで包むように覆うと 筋に指を当てながら ゆっくりと上下に擦る
峡谷
待ちわびたと言わんばかりに とぷりと先から蜜が溢れる
峡谷
溢れた蜜が水に渫われぬうちに 指にまとわせ先口を弄ぶ
峡谷
捨て地
峡谷
グリグリと 押し広げるように 指を動かすと 明らかに腰が逃げた
俺はコアの傷に舌を這わせた
峡谷
コアの全体は舌平で 傷の部分は舌先で
吸って 舐め上げ キスをする
峡谷
捨て地
とろみのあるその光の粘液は 甘く俺の口の中に広がり 思考に靄をかける
手の動きを早めると 中心の熱が上がり 脈打つのが分かる
それに共鳴するように コアから出る粘液も増える
捨て地
峡谷
ぞくりと背筋が泡立つ
捨て地
欲の生き物が己に牙を立てた
もっと
もっと
食べてしまいたい
反応が大きくなる ところだけを 強く執拗に責め立てる
峡谷
力なく首をふり 耐えられなくなった 大粒の涙が降ってくる
捨て地
峡谷の身体を抱き寄せ直すと 自分のコアを 相手のコアに擦り付けた
捨て地
自分の快楽を誤魔化すように 峡谷ヘアの中心を 握る手を操る
張り詰めたそこは 水を含みながら ぐちゅぐちゅと 絶えず密を吐く
捨て地
コアの当たる音と粘着音が 湖面を掻き乱しながら響く
峡谷
捨て地
峡谷
滑らせて、ぶつけて えぐるように
峡谷
捨て地
峡谷ヘアが意識を手放す寸前 吐息に混ざって消える 知らない名前
胸の奥を トゲのついた鉛がゆっくりと 流れ落ちるような感覚がした
……………
………
…
捨て地
峡谷
声に驚いた白い鳥たちが 羽音を立てて飛び立つ
忘れられた方舟の船首には 雲の隙間から 月の光が射し込んでいた
捨て地
すっかり綺麗になった 賢者の白ケープが風に揺れる
背を向けており こちらからは顔を伺い見えない
峡谷
捨て地
手を伸ばせば届いてしまう距離が 今はとてつもなく長い距離に感じる
峡谷
振り返った顔は 寂しそうに笑っていた
散々な事をした俺に この笑顔を抱きしめる資格が あるのか、自信がなかった
捨て地
きょと、 不意を突かれたような あどけない表情を浮かぶ
峡谷ヘアは 暴風域の山に視線を向けると その先をみるように 目を細めた
思い出の記録をみるような 優しい目だった
峡谷
バサリとケープが風を掴むと 峡谷ヘアの身体が空へと舞う
風の流れを確かめる様に 俺の頭上をくるりと旋回してみせる
捨て地
大声で叫んでみたが 一際大きな風が吹ぬけ 声を掻き消してしまった
白い鳥の群れが上昇気流を 捕まえようと 一斉に飛び立つと
峡谷ヘアも光を纏いながら 鳥の群れへ合流し 流れるように雲の中へと姿を消した
捨て地
雲の中から星の子の鳴く 光が見えた気がした
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主