⚠︎︎attention⚠︎︎
|祓本五夏|
|傑目線|不穏・すれ違い注意|
⚠︎︎二郎系食べた翌日みたいに胃が重い展開です⚠︎︎ ⚠︎︎傑が本気で病んでいます⚠︎︎
それでも宜しければ、どうぞお楽しみください☺︎
五条悟
悟の声が私の脳内に響く
まるで違う生き物に対してかけるような言い方だった
私を探るような、伺うような。そんな声色
夏油傑
五条悟
五条悟
悟は美しい青い目を細めながら、こちらへ近づいてきた
夏油傑
夏油傑
夏油傑
疲労を誤魔化すために笑って答えると、彼は不満そうな顔をした
五条悟
五条悟
ドキリと心臓が跳ねるのが分かる
五条悟
夏油傑
多分、この時の私の顔は引きつっていたと思う。
悟の言う通りだ、自負している
私の頭の中の中ではずっと「おかしい」という言葉が反芻し続けていて
それはまるで呪いかのように苦しめてくる
でも
夏油傑
私は誤魔化し続ける道を選ぶ
悟までこの関係に疑問を抱いてしまったら、その時こそおしまいだと、そう思ったから
だから私は嘘を吐く
夏油傑
夏油傑
たははー。と、100人中100人は胡散臭いと言いそうな笑みをこぼす
五条悟
五条悟
こちらに掴みかかってきそうな勢いで悟は声を荒らげたが、すんでの所で踏み留まり気まずそうに顔を逸らした
五条悟
悟の言いたいことはよく分かる
故に何も言えず俯いて言葉を探していると
五条悟
そう吐き捨てるように言って、彼は立ち上がった
夏油傑
俯いたまま彼が靴を履く音なんかを聞いていたら、言い聞かせるような声が届いてきた
五条悟
その後すぐに扉が閉まる音がして、部屋の中は静まり返る
夏油傑
夏油傑
馬鹿馬鹿しい
夏油傑
夏油傑
夏油傑
夏油傑
夏油傑
妬みのような、醜い気持ちを誰もいない部屋に吐き出して
吐き出し尽くしてから、言ってしまったと後悔をした
だって私が勝手に苦しんでいるだけなんだから
人に当たるのはお門違いも甚だしい。ましてや自分を心配してくれる人に向けていい言葉では無い
自分の醜さに心底嫌気がさした
夏油傑
夏油傑
本来ならここで悟に連絡をして、仲直りをするべきなのだろう
「ごめんね」や「ありがとう」を伝えるべきなのだろう
でも言えない、だって、それはきっと本音では無いから。
言ってはいけないことを言ってしまった私は、もうラインなんて分からなくなってしまっていて
何がホントの言葉で何が嘘の言葉なのか分からない
夏油傑
相方よりも世間を、事実よりも虚実を優先してしまう自分が嫌い
手を差し伸べてくれているのに取れない自分が嫌い
夏油傑
夏油傑
夏油傑
夏油傑
随分と大きい独り言は、自分のそんな気持ちを否定するために出たのだろう
自分のことが嫌いな自分を否定しないと、いつか自分を殺してしまいそうだから。
夏油傑
夏油傑
今までの思考を全て無かったことにして、私はペンを持った
悟へ 今日はごめんね、不快な気持ちにさせちゃって。
心配してくれて嬉しかった、ありがとう悟。君のそういうところ大好きだよ。
でも本当に大丈夫だ。助けて欲しい時はちゃんと求めるから、だから心配しないで。
君と和解してからが良かったけど、明日も仕事があるから先に寝るよ、すまないね。
風邪をひかないようにあったかくして寝るんだよ。 おやすみ悟。
そこまで書ききってから私は伸びをする
きっと明日も大丈夫!寝て起きたら元気一杯だ
夏油傑
気合いを入れるように両頬を叩いて、私は誰もいない寝室へ向かった。
五条悟
五条悟
五条悟
五条悟
五条悟
五条悟
五条悟
五条悟
五条悟
五条悟
五条悟
五条悟
五条悟
五条悟
五条悟
五条悟
五条悟
電気のスイッチの音がして、部屋は真っ暗になった。
第4話
ℯ𝓃𝒹☕︎︎𓂃 𓈒𓏸
コメント
2件
傑がぁぁぁぁ(泣)