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えとさん

聞いてくれる...?

えとさん

私の...

過去のこと

ゆあんくん

ッ!!

ゆあんくん

うんッ

えとさん

ッ...

落ち着けッ...落ち着けッ...

私が話すと決めたことだけどッ...

いざ話すとなると

言葉が詰まるッ

えとさん

ッ...えっとッ...

ゆあんくん

ギュッ((えとさんの手を握る

えとさん

ッ...!!

ゆあんくんは何も言わずに

ただただ優しい目で

優しく私の手を握った

ゆあんくんの手...

なんだか安心する

私...

助けて貰ってばかりだな...

えとさん

私の両親はね...

えとさんは言葉を詰まらせながらも

ゆっくりと話してくれた

えとさん

ッ...

えとさん

私がここに引っ越して来てすぐに...

死んだの

ゆあんくん

ッ!!

えとさん

ッ...

えとさん

私ねッ何かが思い出せないで

えとさん

上の空だったのッ

えとさん

そのせいでッ...

えとさん

お父さんとお母さんは...

えとさん

私のせいでッ...

えとさん

私がしっかりしてればッ

えとさん

私がッ...

ゆあんくん

えとさんのせいじゃないッ!!

えとさん

ッ...、

えとさん

私のせいだよッ...

えとさん

私が上の空だったからッ...

えとさん

私がしっかりしてなかったからッ...

ゆあんくん

ッ...

何かが思い出せないで...か

きっとそれは

えとさんの病気のせいだッ

上の空だったのは

えとさんのせいじゃない...

えとさんのせいなんかじゃ...

でもッ...

病気のことは言えない...

言いたい...

ゆあんくん

ギュッ((抱

えとさん

えッ...

えとさん

ゆあん...、くん...?

ゆあんくん

そんなに自分を追い込めないで...

俺はこんな事しか言えない...

こんなことしかえ言えなくて

ごめんねッ...

でも

君を救いたいんだ

えとさん

...ッ

えとさん

でもッ...悪いのは私でッ

えとさん

私のせいでッ...

ゆあんくん

ッ...上の空だったから?

えとさん

そうだよッ...

えとさん...苦しそうだ...、

俺がどうにかしてあげたい...

でも...病気のことは言えない

俺ッ...どうしたら...

...ッ

違うだろッ...

俺がどうにかするんだッ

どうしたらなんてッ...

迷ってる暇はないッ!!

えとさん

ッ...

えとさん

ゆあんくんは...

えとさん

どうして私に優しくするのッ?

ゆあんくん

えッ...

えとさん

私ッ...

えとさん

自分じゃ何もできなくてッ...

えとさん

誰かの役に立とうと頑張っても

えとさん

役に立てなくてッ...

えとさん

足手まといでッ...

えとさん

こんな私になんで優しくするのッ?

ゆあんくん

俺は...

ゆあんくん

えとさんに救われたよ...

えとさん

...ッ!!

ゆあんくん

なんどもなんどもね...

ゆあんくん

だから...

ゆあんくん

役たたずなんて思わないでッ...

ゆあんくん

両親が死んだのが自分のせいだと思うならッ

ゆあんくん

そう思ってていいよッ...

ゆあんくん

でもッ...

ゆあんくん

えとさんの両親はきっとえとさんを恨んでない

えとさん

...ッ

えとさん

そんなわけないよッ...

えとさん

私のせいだからッ...

えとさん

私がッ...

えとさん

私が死ねばッ...

ゆあんくん

ッ...!!

ゆあんくん

ダメッ

ゆあんくん

そんな事言わないでッ...

えとさん

ッ......、

ゆあんくん

えとさんの両親はえとさんに死んでほしくなかったから助けたんだよ?

ゆあんくん

なのにえとさんはそんな両親の思いも背負わず

ゆあんくん

死ぬの ッ?

えとさん

でもッ...

えとさん

私が生きてたら迷惑かかるしッ

ゆあんくん

そんなの生きてたら

ゆあんくん

誰だってかけるよッ

ゆあんくん

だってそれが人間だからッ...

ゆあんくん

俺は迷惑かけて欲しいよッ!

ゆあんくん

いっぱい頼って欲しいしッ

ゆあんくん

いっぱい頼られたいッ

ゆあんくん

俺...えとさんだったら

ゆあんくん

迷惑かけて欲しいよッ...

ゆあんくん

だからッ...

ゆあんくん

自分が死んだらなんてッ...

言わないでよッ...

ゆあんくん

だからッ...

ゆあんくん

自分が死ねばなんてッ...

言わないでよッ...

えとさん

...ッ

ッ...

どうしてッ...

どうして君はそんなにッ...

優しいのッ...?

えとさん

私ッ...私ッ...((ポロポロ

えとさん

うぅ...((ポロポロ

ゆあんくん

((抱

そんなこと言われたの初めてだった

頼っていい

頼って欲しい

迷惑かけていい

迷惑かけて欲しい

なぜだか涙が止まらなかった

そんな私を君は

ゆあんくんは

優しく抱きしめてくれた

どうしてだろう

安心する

君の胸の中は

安心する

よけいに涙が止まらなかった

えとさん

ッ...((ポロポロ

知らなかった

えとさんの両親が死んでるなんて

ごめんね

君が辛い時そばにいてあげれなくて

ごめんね

これからは俺がいるから

悩んでること

悲しかったこと

全部話して欲しい

頼って欲しい

そのために俺は

君が頼れる人に なってみせる

俺の記憶が無いえとさん

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