二条 小鈴
( 弟を学校に送ってたら遅くなっちゃった… )
私の入っている学校は中高一貫校。 そして私達はこの前入学式を終えたばかり。
榊原 巴
小鈴 !
お早 !
お早 !
二条 小鈴
また時間一緒 (笑)
この子は榊原 巴ちゃん。 小学校から一緒の 言えば親友。
榊原 巴
しょうがないでしょ 。
これでも急いでるし …
これでも急いでるし …
二条 小鈴
巴の家遠いもんね …
榊原 巴
ちょ、時間無いから走ろう !
二条 小鈴
了解!
先生
こ、こら !君達遅刻ギリヾとは言え走るんじゃない !
二条 小鈴
先生御免なさい !
急いでるので !
急いでるので !
榊原 巴
あ、先生 !
未提出の課題はまた後で出します !
未提出の課題はまた後で出します !
先生
お、応 。
ッてこら !
ッてこら !
ニシシ、と走りながら巴ちゃんは笑う。
二条 小鈴
え、まだ昨日の課題出してないの !?
榊原 巴
イエス 。
小鈴、教えて 。
小鈴、教えて 。
二条 小鈴
まだ手もつけてないんだ …
まぁ良いよ 。
まぁ良いよ 。
榊原 巴
よっしゃ
やっぱり神様 。
やっぱり神様 。
何とか私達はチャイムが鳴る前に教室に辿り着けた 。
榊原 巴
と、到着…
疲れた…
疲れた…
二条 小鈴
( …居るかな。 )
榊原 巴
あ、小鈴の推し、彼処にいるよ。
見れば沢山の男子が群がっている中で一人、白髪の男子が目立つ。
小中 涼也
〜〜!
今は会話を楽しんでいるようで、此方には視線を向けていない。
二条 小鈴
と、巴 !
声が大きい !
声が大きい !
榊原 巴
は〜〜い 。( にやヾ )
そう、あの子は私の “ 推し ” なのだ。