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放課後、教室に響く神風と黎の大声

天野神風

おい、黎!お前また宿題写させろよ!

黒崎黎

は?何で俺がてめぇに写させなきゃなんねぇんだよ。自分でやれ、バカ神風!

天野神風

あぁ!?なんだと、こら!

ふたりが取っ組み合いになりかけたその時、

隣の席にいた詩音が笑いながら割って入った

秋山詩音

まあまあ、神風も黎も仲良くしようぜ!

秋山詩音

放課後からもう騒いでるのかよ、元気だな〜!

黒崎黎

うるせぇ!詩音、こいつが悪いんだよ!

天野神風

はぁ?悪いのはお前だろ!

二人の声に教室の外でチラッとこちらを見ていたのは、月宮 水雫

小柄で物静かな彼女は、そっと神風たちの騒ぎを見ていたが、

さっと視線を逸らしてしまう

秋山詩音

あ、水雫ちゃん!見てた?

秋山詩音

こいつらが騒いでるの、ちょっと面白いでしょ?

水雫は少し驚いた顔で、静かに微笑んで答えた

月宮水雫

あ、いえ…その、楽しそうだなって…

天野神風

楽しそうだろ!

天野神風

なぁ、詩音、俺ら面白いだろ?

秋山詩音

そうだな!

秋山詩音

いつものことだけど、たまには他の人も巻き込んでいいかもな!

水雫は二人のやり取りを見て小さく笑うが、どこか寂しそうな目をしている

それに気づいた神風は、ちょっとだけ不思議そうに彼女を見つめた

天野神風

お前、なんか抱えてんじゃねぇのか?

天野神風

ほら、俺らで良ければいつでも相談しろよ!

天野神風

俺たち頼りになるぜ!

月宮水雫

ふふ、ありがとう…

彼女は微笑んでいるが

神風はその笑顔の奥に隠されたものを感じ取ったようで、興味を持ち始める

秋山詩音

お、神風、珍しくいいとこ気づいたな!

秋山詩音

水雫ちゃん、俺らで良ければさ、何でも言ってくれよ!

黒崎黎

俺は面倒だから巻き込まれたくねぇけどな

天野神風

うるせぇ、バカ黎!

天野神風

…ま、なんでもないならそれでいいけどさ

天野神風

俺らがいるからな!

教室には神風たちの騒がしい声が響き渡り、水雫はそんな三人を見て少しだけ心が温まるような気がした

そして、その様子を見守る詩音は

秋山詩音

これからちょっと楽しくなりそうだな

とにやりと笑った

⬆水雫

心優しき少女の隠された闇

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