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ウォールバーグ・バイガン

しばし彼に猶予を与えてはくれんかね

ウォールバーグ・バイガン

神覚者の諸君

ユイ・トリックス

私はそのつもりでーす!

レイン・エイムズ

(ユイさんはそうだろうな…)

ウォールバーグ・バイガン

イノセント・ゼロが使いをよこすなぞ初めてのことじゃ

ウォールバーグ・バイガン

彼は奴らの大きな手掛かりとなる可能性が高い

ウォールバーグ・バイガン

今失うわけにはいかんのじゃ

マッシュ・バーンデッド

え…校長なんかすごい人感ありますけど

ライオ・グランツ

お前…

ユイ・トリックス

え⁉知らないの⁉

マッシュ・バーンデッド

はい

ライオ・グランツ

ウォールバーグさんは元神覚者

ライオ・グランツ

若いころに唯一イノセント・ゼロと渡り合った

ライオ・グランツ

生きるレジェンドだぞ

ライオ・グランツ

そして魔法界次期No1のオレ様が唯一尊敬する世界一男前な魔法使いでもある

ユイ・トリックス

しっかり聞いときなよ

マッシュ・バーンデッド

うす

オーター・マドル

ウォールバーグさん

オーター・マドル

貴方の意見はわかります

オーター・マドル

ですが認められない

オーター・マドル

彼の処遇は規則通り

オーター・マドル

一個人で決めるべきではない

オーター・マドル

規則は守るためにあります

オーター・マドル

魔法不全者は処分すべきです

オーター・マドル

そう決められているのd…!

ウォールバーグ・バイガン

ユイ・トリックス

まじか…

神覚者一同

ソフィナ・ブリビア

ウォールバーグさんなにを⁉

ソフィナ・ブリビア

頭を上げてください…!!

ウォールバーグ・バイガン

確かに彼は魔法が使えない…

ウォールバーグ・バイガン

素行もあまり良いとはいえん

ウォールバーグ・バイガン

学があるわけでもない

ユイ・トリックス

バカにされてない…?

マッシュ・バーンデッド

うす…

ウォールバーグ・バイガン

じゃが人の心を動かす不思議な力を彼は持っておる

ウォールバーグ・バイガン

彼のような者がこの世界の認識を変えるとワシは信じておる

ウォールバーグ・バイガン

もちろんそれだけではない…

ウォールバーグ・バイガン

これまで魔法の使えないものは劣等種とされてきた…

ウォールバーグ・バイガン

じゃがワシはその不当な扱いを些か疑問に思う…

ウォールバーグ・バイガン

価値観は歴史とともに更新されるものじゃ……

ウォールバーグ・バイガン

しかし価値観を一新することには勇気がいる

ウォールバーグ・バイガン

今までの非を認めなければいけないからの

ウォールバーグ・バイガン

とは言えじゃ…

ウォールバーグ・バイガン

間違っていることは間違っているのじゃ

オーター・マドル

……ウォールバーグさんいくらあなたとは言え自分の思想を押し付けようなんて…

レイン・エイムズ

オレからもお願いする

ユイ・トリックス

レインまで⁉

レイン・エイムズ

校長に賛同するのもあるが

レイン・エイムズ

マッシュ・バーンデッドには信頼するに足る理由がある

レイン・エイムズ

オレ個人としてもな

カルド・ゲヘナ

言いたいことは分かりますが規則に感情論を持ち込むのはどうかと

レナトス・リボル

メンドクセェ規則通りしよーぜ

ソフィナ・ブリビア

おっしゃることももっともですが世間はこの特例を許さないでしょう…

オーター・マドル

考え直す必要などない…

オーター・マドル

魔法不全者は処分すべきだ

オーター・マドル

アナタたちは感情ばかりが優先して合理性に欠ける

ブレス・ミニスター

…私も…

ブレス・ミニスター

アナタと同じ考えだ…

ブレス・ミニスター

魔法不全者は排除すべき…

ブレス・ミニスター

我々の魔法の力は神に与えられた特別なもの

ブレス・ミニスター

そして魔法の使えないものは冷遇されて当然

ブレス・ミニスター

彼らは我々人間と同じではないからだ

ブレス・ミニスター

しかしその魔法不全者に私は命を救われた…

ブレス・ミニスター

頭では規則通りにと分かっている…

ブレス・ミニスター

無責任な判断だと致し方ない

ブレス・ミニスター

だがこの件を一任されたのはあくまで私…

ブレス・ミニスター

どうか彼に猶予を与えさせてもらえないだろうか

ブレス・ミニスター

私をどう処分して頂こうとかまわない

ブレス・ミニスター

しかし私の決定は揺るがない

オーター・マドル

条件をつける

オーター・マドル

あくまでイノセント・ゼロの攻略の手駒として私たちの監視のもと行動すること

オーター・マドル

そして対イノセント・ゼロにふさわしいか実力を示してもらう

オーター・マドル

その最低ラインが今年の神覚者候補だ

オーター・マドル

もちろん失敗すれば即処分

オーター・マドル

あくまで猶予だ

ユイ・トリックス

それはさすがに無理なんじゃ…

マッシュ・バーンデッド

なるほど

マッシュ・バーンデッド

了解しました

ユイ・トリックス

了解するんだ⁉

マッシュ・バーンデッド

でも校長の思いを体現して僕がみんなと平和に暮らすには

マッシュ・バーンデッド

それだけじゃダメでしょう

マッシュ・バーンデッド

イノセントペロを

マッシュ・バーンデッド

僕がボコボコにします

マッシュ・バーンデッド

グーパンでね

ユイ・トリックス

おおー!

ユイ・トリックス

かっこいいー!

ユイ・トリックス

応援してるよ

ユイ・トリックス

マッシュ・バーンデッド君

マッシュ・バーンデッド

うす

ユイ・トリックス

てか、オーター

ユイ・トリックス

なんであたしだけお留守番にしたの!

オーター・マドル

うるさいのが増えると面倒くさいので

オーター・マドル

アナタがいないほうが合理的だと判断しました

ユイ・トリックス

( ゚Д゚)ハァ?

カルド・ゲヘナ

まぁまぁ

レナトス・リボル

飯いこーぜー

ユイ・トリックス

行くー!

ライオ・グランツ

オレは行かん!

ライオ・グランツ

今日はオレ様のワイフの手作り料理なのでな!

オーター・マドル

私も遠慮します

カルド・ゲヘナ

私は行きますよ

カルド・ゲヘナ

オーター…あなたも来なさい

ソフィナ・ブリビア

私は行きます

レイン・エイムズ

行きます

ツララ・ヘイルストーン

暖かいところならいく…

ユイ・トリックス

アギトはー?

アギト・タイロン

…行く

ユイ・トリックス

じゃあライオ以外全員焼肉屋集合だー!

オーター・マドル

私は行きませんって…

ユイ・トリックス

オーターは私が連れてくねー

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