我妻理央(アズマ リオ)
心做しか、 彼は緊張しているように見えた
篠原優李(シノハラ ユウリ)
彼は拳をぎゅっと握り締めると
我妻理央(アズマ リオ)
我妻理央(アズマ リオ)
我妻理央(アズマ リオ)
我妻理央(アズマ リオ)
そう、 誰だってあいつには逆らえないのだ
自分が標的にならないように
媚びを売り、人を裏切り
自分さえよければいいと思う
篠原優李(シノハラ ユウリ)
我妻理央(アズマ リオ)
篠原優李(シノハラ ユウリ)
篠原優李(シノハラ ユウリ)
篠原優李(シノハラ ユウリ)
いつの間にか、 僕は瞳から透明な滴を零していた
篠原優李(シノハラ ユウリ)
我妻理央(アズマ リオ)
そう強く言うと、 彼は僕の手を握った
我妻理央(アズマ リオ)
我妻理央(アズマ リオ)
我妻理央(アズマ リオ)
篠原優李(シノハラ ユウリ)
我妻理央(アズマ リオ)
我妻理央(アズマ リオ)
篠原優李(シノハラ ユウリ)
我妻理央(アズマ リオ)
我妻理央(アズマ リオ)
我妻理央(アズマ リオ)
けど…、
我妻理央(アズマ リオ)
彼は泣いていた
僕の手を握りしめながら
僕に死んでほしくないと
我妻理央(アズマ リオ)
我妻理央(アズマ リオ)
我妻理央(アズマ リオ)
篠原優李(シノハラ ユウリ)
彼が嘘を言っているようには 見えなかった
僕を思って、 泣いてくれる人がいた
僕に死んでほしくないと 言ってくれる人がいた
ただそれがとても嬉しかった
篠原優李(シノハラ ユウリ)
僕は弱々しく彼に微笑んだ
思えば彼の存在があったから 僕はここまで生きてこられたのだろう
しばらく学校には戻らず 病院で生活していた
カウンセリングを受けると 僕は妄想障害だと告げられた
なんでも被害妄想をしてしまう といった症状だ
やっぱり僕はまだ人が怖い
いつでも人に笑われ 馬鹿にされているように思ってしまう
それでも " 大丈夫だ " と 僕を落ち着かせてくれる親友がいる
僕をいじめたあいつは学校に戻ると 転校したと聞かされた
何故転校したのかは分からない
それから約2年の時が経ち 中学校を卒業した僕は 無事に近くの高校に受かること ができた
今日は高校の入学式
ものすごく不安で怖い気持ちも あるけど
楽しみと思う気持ちもある
過去のことは忘れられないけど 今を精一杯楽しみたい
朝の支度を終え、
篠原優李(シノハラ ユウリ)
誰もいない家にむかって そう言うと
我妻理央(アズマ リオ)
篠原優李(シノハラ ユウリ)
へらりと微笑み 彼に駆け寄った
( 4 ) に続く
コメント
6件
いえいえ!本当に上手です!
表現力が上手とか すごく嬉しいです~!!✨ ありがとうございます!!😄
次回楽しみにしてます!😆