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【スプラ】連載小説「漆黒の帝王」

第15話 - EPILOGUE3「喪失」

2025年04月21日

#スプラトゥーン

METALPREDATOR22

BLACKBIRDは、独身で人生を送る事を決め、シオカラーズの二人をより、一層大切に思う様になった。そうして、自分が生きていることも公表し、表の世界へ復帰。

BLACKBIRD

漆黒の帝王は、今戻ってきたぞ！

しかし、裏で良からぬことも起こっていた......

テロリスト

バカな、BLACKBIRDが生きていただと？

テロリスト

これはまずいな......再び影響力を持たれるとまずい.......

テロリスト

新たなテロを考えなくては.......

そして、ある日。

BLACKBIRD

で、みんなで旅行に行こうと思うんだが、どうだ？

アオリ

いいね！行こーよ！

ホタル

で、どこに行くんよ？

BLACKBIRD

クサヤ温泉、エンペラヒルズ、白洲郷、パエリャーに、ベンコック、グローバル・トレード・センタービル。いくらでも行けるさ。

アオリ

よし、じゃぁ行ってみよー!

そして翌日、準備をしていた。スーツケースいっぱいに荷物を詰め、支度をしていた。彼も、2人の家に泊まり込んで、準備をしていた。

1日目、クサヤ温泉にて.......

BLACKBIRD

はあ、全く。温泉ってなあ癒されるよ.......

上がってから......

アオリ

ねえ、にーちゃん、久しぶりに湯上りのピンポンしようよ！

ホタル

また？やめたげなよ、お兄ちゃん弱いんだから......

BLACKBIRD

馬鹿野郎。俺だってちゃんと練習してきたんだっぺ、負けるわけなか！

ホタル

どこの方言ね.......

結果.......やっぱり、惨敗。

アオリ

わーい！また勝ったー！

ホタル

それ、言わんこっちゃない。

BLACKBIRD

ぐ........畜生.....（悔しがる）

BLACKBIRD

（けろっ）ふん、地下に潜ってたんだからしゃあない。

ホタル

開き直った！

エンペラヒルズにて........

BLACKBIRD

よーし、今日も張り切って滑るぞ！

アオリ

いこいこー！

ホタル

アオリちゃん.......また転ばんといてね.....

一緒にリフトに乗る......

アオリ

わー！高いね！どこまで行くんだろ？

ホタル

山頂までっしょ。

BLACKBIRD

全く、いつ来たってワクワクするな！

山頂から.......

BLACKBIRD

よーし、下るぞ！

アオリ

うわ......高.....無理かも......

ホタル

アオリちゃん......大丈夫？

アオリ

高すぎんの無理だわ.......

BLACKBIRD

しゃあねえな。

アオリ

え？わっ！

BLACKBIRD

（手を繋ぐ）これで大丈夫？

アオリ

あ、大丈夫.......

ホタル

.......いくら家族とはいえ、大胆すぎね？

白洲郷にて.......

アオリ

わー！雪がいっぱい！あのうえでお昼寝したいなー！

ホタル

常に居眠りしてるし、そのまま埋もれちゃいそうだからやめてね.........

BLACKBIRD

その上に墓石でも積んでやろうか(笑)

ホタル

マジのお墓になるからやめて........

BLACKBIRD

いやしっかしきれいだな......

ホタル

そうやね........

BLACKBIRD

こういう景色を見てると、心まで真っ白になる.......

ホタル

.......カッコつけてる？

パエリャーにて........

アオリ

わーお！海がすごくきれいだよ！

ホタル

ほんまやね～。

アオリ

海に入りたいなー

ホタル

水着持ってないし、溺れるからやめて........

ホタル

で......お兄ちゃんのその服装何？明らかに場違いなんだけど........

BLACKBIRD

？（一人だけ撥水加工のコンバットスーツで来たバカ）

ホタル

最新テクノロジーの自慢でもしに来たのか知らないけど、恥ずかしいからやめて.....

BLACKBIRD

え.......わかった。

ベンコックにて........

BLACKBIRD

じゃあ、みんなで買い物でも行こうか！

アオリ

うん！そうしよー！

ホタル

何買おっかなー

買い物を終えた後......

アオリ

いっぱい買ったね！

ホタル

迷ったわ........

BLACKBIRD

俺は買うもんねえから、食費に割いたわ。

ホタル

何食べたん？

BLACKBIRD

鶏肉のレッドカレー。

ホタル

絶対辛いやつじゃん.......

BLACKBIRD

俺、甘いもん食べれないんだ........

グローバル・トレードセンタービルにて.......

アオリ

わ―高いね！

ホタル

ほんまやね～

BLACKBIRD

もうすぐ最上階だ。

アオリ

ついた！

ホタル

おお......すごい。町全体が見える。

アオリ

わあ、家も建物も小さく見える！

アオリ

”まるで人がごみのようだ”ね！

ホタル

アオリちゃん......それ、ム〇カのセリフじゃね.......

BLACKBIRD

メタ発言やめい！

何気ない日常にも、悲劇は容赦なく、静かにやって来る......そう、いつの世界でも......

アオリ

見て見て！ホタルちゃん、飛行機が飛んでくるよ！

ホタル

そうやね〜、あれ？でもなんか近くね？

テロリスト

（飛行機の中で）الله أكبر!（神は偉大なり！）

BLACKBIRD

危ない！逃げろ2人とも！

と、言うも、時既に遅し。飛行機はビルに突撃した。

ドォーーーン（爆発音、衝突音）

BLACKBIRD

ぐあっ..........うわぁぁぁぁぁぁぁ！

BLACKBIRDは、直撃したにも関わらず、素早くその場を離れ、爆風で吹き飛ばされて、遠くへ離れたため、辛うじて、生き長らえたものの、重傷を負っていた。

BLACKBIRD

く.......二人は？

BLACKBIRD

早く探さないと......ううっ....

BLACKBIRD

く......右腕はもうだめか.......

BLACKBIRD

二人ともー！無事か？

BLACKBIRD

二人と.......も？

BLACKBIRD

う.....噓だ.....

彼は、その瞬間、状況を理解した。二人の引きちぎれた上半身らしき物が転がっていたからだ。おそらく、飛行機が直撃した場所にいたのだろう、即死だ。

BLACKBIRD

ホタル、アオリ？どこに居るんだ？

帰っても来ない返事を期待したが、それは叶わなかった。その瞬間、彼は、自らの半身を永遠に失った事を悟った。

BLACKBIRD

ああ......もう俺に生きる価値はない........（視界が狭くなる）

メタル・プレデター隊員

.......ボスをお助けしろー！

その後彼は、間一髪救出された。崩れ行く建物の中で、助け出されたことはもはや奇跡といえよう........

救出されたBLACKBIRDは、セントラルベースの病院で治療を受けたが、心の傷は治しようが無かった。

BLACKBIRD

（あの時、なぜ自分は生き残ってしまったのだろう？自分が死ねばよかったのだ。あの時、二人はどれほど痛かったであろう？苦しかったであろう？あの事件にあったのが、二人でなくて自分だったら、どれほど楽だっただろう......）

メタル・プレデター隊員

ボス......その......シオカラーズのお二人の件は、残念でした......ですが、みんなが待っています。こんなとこさっさと抜け出して.......

BLACKBIRD

何を言っているんだ？そこに居るではないか。なぁ、アオリ、ホタル。勝手に死んだことにされちゃぁかなわんよな？

メタル・プレデター隊員

そんな.......ボス.....（すすり泣く）

メタル・プレデター隊員B

く......ボス！

BLACKBIRD

なんだ.......？

メタル・プレデター隊員B

その......右腕の義手の具合は......どうですか？

BLACKBIRD

ああ.......使いやすくていいな！前の右腕より言うこと聞く.......

メタル・プレデター隊員B

そうですか......では、義手の調整がてら、散歩にでも行きましょう。私がお供しますから.......

BLACKBIRD

おう、そうか。たまにはいいだろう......

そう言って、その部下は二人の告別式に無理やり彼を連れて行った。

BLACKBIRD

お.....おい、ここは.....どこだ......？

メタル・プレデター隊員B

ほら、ご覧ください......閣下、あなたの大好きな.....シオカラーズのお二人ですよ....お別れしなくていいんですか？（寄り添うような口調で）

BLACKBIRD

噓だ....そんなの......噓だ.......

メタル・プレデター隊員B

.....これで分かりましたよね？ボス。もう....二人は居ないんです！話しかけたって、帰ってはきませんよ。

BLACKBIRD

噓だ........噓だ.......

BLACKBIRD

きっと......そうだ......そうだ、そうだよ！

BLACKBIRD

お前たちは噓をついている！

BLACKBIRD

どうせ、俺を.....驚かせるための噓だろ！？

BLACKBIRD

あいつらが俺を置いて死ぬわけがないんだ........なぁ、そうだろう........

BLACKBIRD

なぜ答えない！？質問に答えろ！

BLACKBIRD

答えろ..........頼むから......そうだと言ってくれ......なぁ.....

彼は、つかの間否定した後、

BLACKBIRD

そうか。確かに帰っては来ないな。しばらく一人にしてくれ。

そうして、自室へ向かった。

BLACKBIRD

今まで、二人がいてどれだけ楽しかったであろう？二人が居ない人生など、あってはならない。いや、生きる意味など無い。

そう思いながら、葉巻をふかしていた。2人の曲を聴きながら、思い入れのあるウォッカに手をかけた。

BLACKBIRD

今頃は、あっちで元気にやってるだろうか？楽しいか？お前ら。

BLACKBIRD

でも、なんだって俺を置いて行っちゃうんだよ.......

BLACKBIRD

でも、2人に会いに行くことはできるか。いっそのことそうしてしまおう。

そして、遺書を書き留めた後デスクにしまい、代わりに、カプセルを取り出した。

BLACKBIRD

此奴はあの二人の下への片道切符......か、悪くはない。

BLACKBIRD

Пока, всем! И, привет, ребята...（さようなら皆。そして、おはよう、二人とも........）

BLACKBIRD

（カプセルを飲み込み、自ら命を絶つ）

1時間後........

メタル・プレデター隊員

失礼します、ボス........

BLACKBIRD

........

メタル・プレデター隊員

ボス？どうされました？

BLACKBIRD

............

メタル・プレデター隊員

寝ていらっしゃるのですか？

BLACKBIRD

.............

メタル・プレデター隊員

ボ.......ボス？

メタル・プレデター隊員

（脈がない）そ......そんな......ボス.......

ズカフェノフスキー

この上は........安らかに、天上へ送って差し上げよう。

墓は2人のものの隣に建てられた。そこにはこう刻まれている。”我らのボスは、閣下は、天上で、愛する妹達と、永遠の時を過ごす。R.I.P.BLACKBIRD。イカ暦1989〜2036。世界統一防衛軍第4代大元帥。メタル・プレデター統括本部長。”

テーマ曲：It's a Hard Life（Queen） https://www.youtube.com/watch?v=IC_eeHZw3ns&list=PL8as1zWQaRHWS9gR3SgvbRcztQwORF0Nz&index=3

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