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静かなセカイに、ただ2人
暁山瑞希
帰らないでって…
柏木雷華
あ…いや、その
柏木雷華
＿＿＿手伝ってほしくて
暁山瑞希
……何を？
柏木雷華
私の……記憶を思い出すのを……
暁山瑞希
それって…記憶喪失って事？
柏木雷華
あー…多分…？
たどたどしくだが
雷華は今までの事を話してくれた
暁山瑞希
＿＿＿じゃあ話を整理するけど
暁山瑞希
ボクと出会った以前の記憶が無くて
暁山瑞希
Untitledから出た後も何も思い出せない
暁山瑞希
…だよね？
柏木雷華
……うん
暁山瑞希
何か…少しでも覚えてない？
柏木雷華
……えーっと
私は しばらく目を閉じた
嘘に絡まっている自分の記憶を
できる限りだどって＿＿＿
＿＿＿忘れないで
これは君のやるべき事だから＿＿＿
柏木雷華
……
暁山瑞希
…雷華？
柏木雷華
……何も…分からない
暁山瑞希
……そっか
柏木雷華
でも…思い出さないと
その時、茶髪の女の子が歩いてきた
東雲絵名
＿＿＿瑞希、編集いつ終わるの…って
東雲絵名
か、誰?!
その女の子は嬉しそうに私を見た。何故だろうか
暁山瑞希
新入りさんだよー
柏木雷華
……柏木…雷華…よろしく
東雲絵名
よろ、しくね…
その時＿＿＿
後ろから 懐かしい声がした
君ならできるよ＿＿＿
柏木雷華
……?!
暁山瑞希
て言うか、えななんも手伝ってよー
東雲絵名
何を？
暁山瑞希
この子、記憶喪失なんだって
東雲絵名
はぁ？
東雲絵名
思い出すとか、本人しか分かんないじゃん
東雲絵名
…あ、ミク達に聞いてみたら？
柏木雷華
……ミク？
東雲絵名
あ、いた
暁山瑞希
おーい、ミクー
ミク
…どうしたの？
どこかで聞いたことのある声だ
記憶の断片にあるような＿＿＿
柏木雷華
……
東雲絵名
この子、記憶喪失なんだって
暁山瑞希
セカイにいた前の記憶が無いらしいんだけど
暁山瑞希
何か分からないかな？
ミク
うーん…
ミク
＿＿＿何か、違う『音』がするような…
音＿＿＿その響きに懐かしさを感じた
暁山瑞希
音？
東雲絵名
それって、どういう事？
ミク
私にも、よく分からない
ミク
けど＿＿＿私達に…似てる？
忘れている＿＿＿
やらなくちゃいけない事
大丈夫、ゆっくりで良いんだよ
近づいているからね＿＿＿
長い夢を見ていた＿＿＿
＿＿＿散々な日々は変わらないのに
東雲絵名
〜〜～！
東雲絵名
〜〜～!!
柏木雷華
…ん……
暁山瑞希
雷華…?
目を覚ますと、2人が心配そうに私の顔を覗き込んでいた
いつの間にか「ミク」という少女は居なくなっていた
柏木雷華
ここは…セカイ？
東雲絵名
良かった…
暁山瑞希
びっくりしたよ、突然倒れるからさ
柏木雷華
あ…ごめん
東雲絵名
ごめん じゃなくて ありがとう でしょ？
暁山瑞希
良い事言うじゃーん
柏木雷華
…ありがと
東雲絵名
それで、何か思い出せたの？
柏木雷華
うーん…
柏木雷華
やらなくちゃいけない事がある…と思う
柏木雷華
すごく大事なこと……
暁山瑞希
…よく分からないけど、全部思い出せるまで手伝うよ
東雲絵名
私も、出来る事はやってみる
2人は私に優しく微笑んだ
柏木雷華
2人とも…本当にありがとう
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