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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで

数ヶ月後

鏡華(きょうか)

はぁ…はぁ…はぁ…し、死ぬ……疲れた

晴樹

お疲れ様!病み上がりにしちゃ早い回復だな!

鏡華(きょうか)

あぁ、少しでも早めに治るように刺された時に札を貼ってたんで

九重

あぁ……あん時の札か、道理で治りが悪いわけだ……

鏡華(きょうか)

すみません、あの時は「このまま回復に霊力を回しちゃ大変だな」って思ってああなる前提で札を貼ってたんです

九重

お前なぁ……ビビったじゃねぇか

鏡華(きょうか)

私が貼った札は再生の札です、回復とはまた違うんですけど…

晴樹

??何が違うんだ?

鏡華(きょうか)

再生は負った箇所を直すだけ、治療は流れ出た血、破損箇所を治すんです

九重

お前の場合だと心臓だな、心臓は血を生み出すがすぐに体に回す……だから再生が一番いいんだ

晴樹

そういう事か…無駄に流れた血は体に収まる…血が増え続けてしまうと多血症になる…それを見越しての再生か

鏡華(きょうか)

ですです!

晴樹

賢いなぁ……

鏡華(きょうか)

一応、医学も精通しているんで

九重

学んで損は無いってことだな、さすが俺の生徒だ!クールに決まってるぜ

鏡華(きょうか)

恥ずかしいんで黙っててもらって笑

晴樹

凛の奴も柊黒雪とは蟠(わだかま)りとかも多少は無くなったみたいだし…

鏡華(きょうか)

蟠り?

晴樹

そうかお前は知らねぇか

晴樹

凛の母親……先代の蒼天龍、漣遥香が11の頃に妖で死んだんだ

鏡華(きょうか)

もしかして……妖?

晴樹

あぁ、そっからだよ、あいつの妖嫌いと俺嫌い…自分の弱さ嫌いになったのはな

鏡華(きょうか)

……責任を感じているって事ですね

九重

悪いやつじゃねぇんだけどなぁ……どうも、警戒心が強すぎるというか…疑心暗鬼気味というか…

鏡華(きょうか)

疑心暗鬼気味なのに私には良く色んなこと話しますけどね、私そんな信用されてます?

晴樹

まぁ……お前はあれだ、特例だ

鏡華(きょうか)

特例ってなんすか!

九重

特別例外

鏡華(きょうか)

違うそうじゃない!笑

九重

じゃあなんだよ笑

鏡華(きょうか)

いやいや、特例ってとこですよ、私あの人になんかしましたか?優しくしただけなんですけど…

晴樹

その優しさだよ笑お前は人の警戒心とかそーゆー人に対する嫌悪を与えない様に立ち回るから凛の奴が懐いたんだよ

鏡華(きょうか)

懐いたってそんな……笑

九重

そんなわけ〜とか思ってるだろ?あいつクールだからお前になんかあったらすっ飛んでくるぞ笑

鏡華(きょうか)

いやいや、犬でもない限りそんな_

晴樹

凛ー!!!鏡華がぶっ倒れたぞ!医務室連れてけ!(クソデカボイス)

鏡華(きょうか)

え……

ものの数分で彼は本当に来た……というかなんなら他の人まできた

鏡華!!

って…なんもねぇ……

九重

試させてもらった笑

はぁ!?おまッ……心臓にわりぃからやめろ…

宇都

鏡華先輩が倒れたと聞いて!

黒雪

鏡華先輩大丈夫ですか!

雷斗

い、医務室!医務室ー!

鏡華(きょうか)

……被害が拡大してる…

鏡華さん大丈夫ッスか!?

鏡華(きょうか)

いや…もう、怖いです……

晴樹

だとよ笑

光一

日菜と同率で可愛い鏡華が倒れたって聞いたんだけど無事!?

鏡華(きょうか)

私もうここの人たちいやぁ……

光一

嫌!?

結月

まぁ……嫌だろうねぇ…

鏡華(きょうか)

……(小夜ちゃんのこと、心配だな)

雷斗

先輩?

鏡華(きょうか)

ううん、なんにも!丁度いいや!皆さん集まったし私のお相手してくださいよ!

光一

おっと…僕はこれで失礼させてもらうよ!

鏡華(きょうか)

え、……帰るんですか…?

光一

う"……(上目遣い可愛い♥)

鏡華(きょうか)

ダメ…ですか?

光一

もっちろんお相手しよう!

鏡華(きょうか)

わーいやったー!

九重

あーあー道連れが増えてく増えてく笑さすが俺の生徒、クールだな

鏡華(きょうか)

もちろん先生もですからね?

九重

……へい…

なんて日が目まぐるしく過ぎていく……

目が回ってしまうほどに…な

疲れた時は校舎から離れた少し小さな神社に身を寄せる

ここで見る夜空は澄んでいて星がキラキラと輝いているのだ

鏡華(きょうか)

(早く着きすぎた…少し寝るか……)

境内に入り神社で少し眠る…早く着きすぎた時は何時もそうしている

人払いの結界も張って…

〜〜分後

鏡華(きょうか)

ん"……フワァ…

小さな欠伸をして目を覚ますと何故か私の膝に黒雪君の頭が乗っかっていた

鏡華(きょうか)

んぇ……なんれらぁ…?

頭が回るまで少し待ち…黒雪君を起こす

鏡華(きょうか)

おーきてー

黒雪

んがッ!?

鏡華(きょうか)

完全に爆睡こいてたな笑

黒雪

あ、すみません先輩笑

鏡華(きょうか)

何してんのよ全く…どうしたの?こんな所に

黒雪

あーいえ、何時もここで星見てるんですよ、空気が澄んでてめちゃくちゃ綺麗なんすよ

黒雪

って、言う前に先輩は知ってましたね笑

鏡華(きょうか)

??もしかして私の後に来たの?笑

黒雪

はい笑いつもより早く来ちゃって…そしたら先輩が寝てたんですよ

鏡華(きょうか)

そういう事ね笑起こしてくれても良かったのに

黒雪

いやぁ、あんな気持ちよく寝ている人いたら起こせませんよ笑

鏡華(きょうか)

あら、そんな腑抜けた顔してた?

黒雪

いいえ?めちゃくちゃ可愛い顔でした笑

鏡華(きょうか)

ほんと……私が寝ているところ見る人全員可愛いって言うんだけど……笑

黒雪

事実なんで(*`ω´*)ドヤッ

鏡華(きょうか)

ドヤるな笑

黒雪

でもでも、マジで可愛いってのは本当ですよ!

黒雪

めちゃくちゃ強いし優しいし!自分よりも人のこと優先して……あんな事になって…

鏡華(きょうか)

!!

黒雪

先輩半人半霊じゃないですか?死ぬのが怖いならもう少し…焦ると思うんですけど

鏡華(きょうか)

んなわけ笑

鏡華(きょうか)

確かに死ぬのは怖いよ……でもね、死んだら死んだ、でいいかなぁと思ってるから

鏡華(きょうか)

親に冷たくされたとか親がいないから……とかじゃないんだけどね…そこまで生の執着が無いんだ、人を助けられたなら死んでもいい…としか、思えないんだ

黒雪

……な、なら!俺が先輩の生きる意味になります!

鏡華(きょうか)

……へ?

黒雪

俺は本気です!先輩のそばにいて先輩の生きる意味になります!

黒雪

先輩に悲しい思いなんてさせません!

鏡華(きょうか)

え、ちょ……な、なになに?急に

黒雪

急じゃないです…いや、先輩からしたら急かもしれませんね

鏡華(きょうか)

そ、それになんで私なのさ笑

鏡華(きょうか)

冷めた女の何がいいのよ

黒雪

先輩は冷たくありません!とても優しい人です!俺みたいな半人半霊でも良くしてくれたじゃないですか

鏡華(きょうか)

そりゃ当たり前でしょ、日菜ちゃん達だって優しくしてくれたでしょ?

黒雪

確かに日菜達も優しくしてくれましたけど……先輩はもっと優しくしてくれたじゃないですか…

鏡華(きょうか)

なんだそれ笑

鏡華(きょうか)

お前はただ優しくされるのに少し慣れてないだけだろ

黒雪

違います…それに、優しくされただけじゃありません……先輩は誰にだって優しいじゃないですか

鏡華(きょうか)

だからそれは当たり前だって

黒雪

ウグッ……

鏡華(きょうか)

フフッ笑からかってごめんね笑

鏡華(きょうか)

でも…当たり前の事を言われたって靡きたいのに靡けないよ笑

鏡華(きょうか)

強い、優しい……可愛い、料理が上手……君から出る褒め言葉は至極簡単でわかりやすい

鏡華(きょうか)

そんな事を言って私を口説こうとした男は何人もいたよ…でも、飽きちゃった

黒雪

そう…ですか……(振られた…)

鏡華(きょうか)

だから…実力行使♥

黒雪

!?///

鏡華(きょうか)

安心してよ、体を重ねろ……なんて言わないわ、体じゃなくて唇でいいや♥

鏡華(きょうか)

どーする?期限は3日、それまでに私の唇を奪いにおいでよ

鏡華(きょうか)

他の人に話して協力してもらうもよし…悪いお姉さんに惚れた事を後悔してね♥

そう言って私は神社から離れた

鏡華(きょうか)

(ごめんねぇ…お姉さんは死に急ぎたい人だから)
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