(名前)
……1人神社の縁側で寝ていた…っと思ったら目の前には知らない男の人。
知らない……本当に知らない?
この目は……仮面の先が、みたい……
多分きっと……
私が願い縋っているように見えたのだろう。
彼は交わすようにサッと表情を変えた。
ニコライ
(名前)
久方振りに自身の声を聞いた。
かすれてしまって……喋りづらい。
(名前)
ニコライ
彼が私の頬を撫でた。
……なんだか…楽しそうに見える、けど
悲しんでる様な風にも…
(名前)
そうしてうなだれていると、鼻の奥がじんと傷んだ。
ニコライ
……「噂」。
其れに彼は反応を示した……ように見えた
(名前)
シグマ
突然入ってきたツートンヘアの男が、 カップに入った何かをこぼしそうになるくらい驚いて私をまじまじと見て駆け寄ってきた。
其の儘片手で目蓋を撫でられた。
シグマ
(名前)
なるほどそういう事かと少し笑ってしまった。
シグマ
私は少し今可笑しいのかも。
そうしてカップを握らされた。
暖かい……
シグマ
カップを握らされた時に触れた彼の指は熱かった。
でも其れは私の方が可笑しくて、冷たい…みたいだ。
…あわあわと毛布を探す彼を見て献身的だなと……
人の温かさを再確認して泣きそうになった。
ニコライ
涙が吹き飛ぶ様だった。
其れは彼の声の大きさじゃなくて…
(名前)
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