テラーノベル
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※ カイネス中心 ネス愛され キャラ崩壊
〇月✕日
都内某所にて
?視点
コツ、コツ、と静かな廊下に靴の音が響く。ここは俺と同じ職業を持った奴や関係者にしか知られていない特別な場所。
俺の職業は世間一般で言う殺し屋で、依頼された奴を殺して報酬を貰うだけの簡単な仕事。物心ついた時からからこの業界で育てられ、プロの殺し屋として実績を積み上げてきた。そのため、今までで手こずった奴なんていない。いるわけがない。
今日も俺は人を殺す。
大きな扉の前に立ち、軽くノックをする。この部屋はこの組織の頂点に立つ…ボス、組織の支配者の部屋。この部屋に呼ばれるのは何か重要な知らせを受ける時だけ。つまり俺がやらかしたか、または手強いターゲットの依頼か。
中から「入れ」という低めの声が聞こえる。無言で扉を開け、一礼し、言葉を待つと、一枚の紙を渡された。その紙には誰かの写真と、そいつについての詳しい情報。
多分、これが次のターゲット
?
写真をもう一度見ると、ふわふわとした雰囲気で特に害のなさそうな見た目、誰からも好かれるような顔つきだ。詳細を見ると職業も普通の会社員のようで、犯罪も犯したことがない。 こんなのが強敵?そんなわけないだろ。
?
ただの一般人が殺し屋の攻撃を全て躱すなんて、運だけじゃ済まねぇだろ。 そいつが極端に頭が良いか悪いか、どっちかしかない。
?
?
カイザー
また一礼し、部屋を出る。こんな弱そうな奴を殺せないなんて、そいつらが弱かっただけだろ。
そんな甘い考えを持ち、俺は荷物を持って基地を出た。
数日が経ち、居場所を特定することが出来た。
ターゲットの名前はアレクシス・ネス。
運動をしていたのか、体は少し筋肉質で身長も高い。だが普通の成人男性と然程変わらないだろう。
そして今現在、俺は奴の後を追っている。夜遅いこともあり、人気が少なく、アレクシス・ネスは光のない薄暗い道を通っていた。自分から殺されやすい場所へと移動なんて、危機感のない奴だ。
ここで仕事を終わらせてやる。
ポケットからナイフを取り出し、首へと狙いを定め、勢いを付けて刺そうとした時だった。
ネス
カイザー
振りかざしたナイフは何も掠ることなく、振り切った。
彼奴が俺の存在に気付いて避けたわけではない。そう、気付いていなかったのだ。なら何故ナイフが当たらなかったのか、それは⎯⎯⎯⎯。
ネス
ナイフが当たる直前、此奴は躓いて転んだのだ。こちらに気付くことなく。 しかも、転んだ後も気付かないで怪我の心配をしている。
…ならもう一回、仕掛けられるよな。
そう思い、ナイフを振り上げるとアレクシス・ネスがこちらに振り向く。 正体がバレる訳には行かないので、素早くナイフを後ろに隠し、心配するような素振りを見せる。
カイザー
ネス
カイザー
「ありがとうございます」とにこにこと返される。殺し屋でいる以上、笑顔を向けられるなんて滅多にないからなのか、ムズムズとした感覚に嫌気がさす。
ネス
カイザー
ネス
顔を赤くし俯く可愛らしい姿に、思わず固まる。…ん?可愛いだと?
頭からそんな考えを振り消し、笑顔を保つ。俺が可愛いなんて思うのは初めて…なはず。だからか初めての感情に困惑や自己嫌悪の気持ちを向けながらも、目の前の此奴には俺の小さなことでもバレてはいけないため、ただの一般人として接する。
ネス
カイザー
一言伝えるとすぐに去っていくアレクシス・ネス。連絡先でも聞いて殺すチャンスを作ろうと思ったのに。まあいい、いつでも居場所は特定出来るからな。 次は絶対に彼奴を殺す。
次はどうやって回避するのか、また転ぶ?毒を使うなら、毒を入れたものを床に落とす?それとも自殺に追い込んでみるか?いや、強靭なメンタルならそれは難しいな。期間を指定されてないといえど、俺にも仕事がある。あまり時間は使っていられない。堂々と首を絞めるのは?あのにこにこと作り貼られた笑顔を歪ませるのもいいな。
カイザー
誰もいない、無音で、薄暗く細い道で、その言葉だけが小さく響いた。
初めまして、読んでくださりありがとうございます✨ ブルーロックの初作品はカイネス ( ネス愛され ) となりました ~ ! 私の気まぐれ・暇潰しで進めるため、投稿頻度はバラバラだと思いますが、是非最後までご愛読していただけると幸いです☘️ では、また次回お会いしましょう ♪
誤字・脱字等ございましたら、指摘お願いします🙇♀️
コメント
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めっちゃ続き気になる!