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雨は小降りだった。
傘を差すほどでもないと思って、俺はフードを被ったまま横断歩道に足を踏み出した。
アスファルトが黒く光っていて、信号の色がにじんで見える。
渡りきれる距離だと判断した、その瞬間だった。
クラクションの音が、やけに近い。
振り向く暇もなく、視界が大きく揺れた。
痛みを感じる前に、音が遠のく。
雨音も、車の走る気配も、全てが一斉に薄れていった。
______あぁこんなとこで人生終わるのか
パチッ
身に覚えのない天井が視界に入った
体は動く
息もできる
どこも強く痛むわけではない
俺はゆっくり起き上がり、辺りを見回した
すち
すち
すち
すち
ガチャ
メイド
すち
メイド
すち