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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

ニキ

りぃちょー

りぃちょ

ん?なに?

廊下からでかい声で俺を呼ぶのは、幼なじみで仲良しなニキだった

彼の隣にはいつも仏頂面なしろせんせーと呼ばれている相棒みたいなのがいる。でも今日はその姿が見当たらない

りぃちょ

あれ?今日はひとり?

ニキ

あーボビーは休みー

りぃちょ

あ、そうなんだ

りぃちょ

で、ニキニキはなんの用?

ニキ

あのさ、放課後って暇?

りぃちょ

あー

りぃちょ

特に予定ないけど……

りぃちょ

何かあるの?

ニキ

ちょっとさ、付き合って欲しいとこあってさ

りぃちょ

んーまぁいいけど……

ニキ

サンキュ!

ニキ

後で飲み物奢るよ!

りぃちょ

お!

りぃちょ

ラッキー

ニキ

じゃ、また放課後!

りぃちょ

おう

ニキはニッコニコで手を振りながら自分の教室へと戻って行った

放課後

ニキ

あ、りぃちょお待たせー

りぃちょ

あ、ニキニキ

りぃちょ

遅いよ!

ニキ

ごめんやん

ニキ

提出物忘れてて呼び出されてたんだって

りぃちょ

だっせぇww

ニキ

うるせぇよww

そういって、笑いながら首に手を回してくるニキ

気心がしれている彼にはよくこうやってスキンシップをされたりしている

キャメ先輩が近くにいるとドキドキが止まらなくて落ち着かないのに、ニキだと何ともない……

やっぱり俺にとってキャメ先輩は特別な存在なようだった

ニキ

じゃ、行こうぜぇ

りぃちょ

ねぇ、結局どこいくの?

ニキ

いいからいいから

俺はどこに連れていかれるかも分からないまま、肩を組まれ導かれるままに歩き出した

りぃちょ

で?

りぃちょ

俺はなんでこんなところに付き合わされてるわけ?

目的地らしいショッピングモールに着いて、俺はニキに連れてこられた訳を問いただした

すると、さっきまで意気揚々と歩いていたニキは少しだけ頬を染めて俺の方をちらっと見た

ニキ

誰にも言うなよ?

りぃちょ

言わないよww

ニキ

俺さ……ボビーのこと好きみたいでさ……

りぃちょ

え?

ニキ

いや、わかるよ?

ニキ

男同士だし……変だよな?

りぃちょ

いや……

りぃちょ

それに関しては俺も……

ニキ

え?

ニキ

好きな奴いるの?

りぃちょ

あー

りぃちょ

そう……なんだよね

りぃちょ

しかも相手男

ニキ

マジ……か

りぃちょ

マジ……

りぃちょ

俺もびっくり

ニキ

あーなんか分かるわ……

まさかの告白に、俺は戸惑いつつ俺のことも話した

ニキ

で?相手誰よ

自分も言ったんだから教えろよと言わんばかりの勢いで、俺の肩を抱いてきたニキに、俺は苦笑いをした

りぃちょ

あー

りぃちょ

いやぁ

ニキ

ほら、言えよw

りぃちょ

えっと……

俺が先輩の名前を口に出そうと思ったその時

キャメロン

りぃちょ……くん?

りぃちょ

りぃちょ

先輩……

キャメロン

何……してるの?

キャメロン

彼は?

りぃちょ

えっと

ニキ

あ、生徒会長じゃないっすかぁ

ニキ

俺、ニキっていいます!

キャメロン

あーそうなんだ

キャメロン

初めまして

ニキ

りぃちょとは子どもの頃から一緒で

ニキ

今日は俺の買い物に付き合ってもらってるんすよ

キャメロン

そう……なんだ

キャメロン

随分……その……

キャメロン

仲が……いいんだね

りぃちょ

えっと……

ニキ

そっすね

ニキ

昔はよく一緒に風呂とか入ってましたしw

キャメロン

お風呂……ねぇ

りぃちょ

あ……

りぃちょ

先輩

キャメロン

ごめん

キャメロン

俺、用事あるからさ

キャメロン

またね

ニキ

はいっす

何か言わなきゃと焦っているうちに、キャメ先輩は踵を返して立ち去ってしまっていた

何か勘違いされてる気がする

いつもと違う雰囲気のキャメ先輩に、俺は動揺を隠しきれなかった

ニキ

ん?

ニキ

りぃちょ?

ニキ

どうした?

りぃちょ

やばい……かも

ニキ

なにが?

りぃちょ

勘違い……されたかも

ニキ

え?

りぃちょ

俺の好きな人……あの人……

ニキ

え!

りぃちょ

好きな人いるって言ってあって

りぃちょ

さっきの反応……

りぃちょ

俺の好きな人

りぃちょ

ニキニキだと思われたかも……

ニキ

やばいやん……

りぃちょ

でもさ

りぃちょ

先輩も好きな人いるんだって……

ニキ

え?

ニキ

でもさ……

ニキ

さっきの反応って……

りぃちょ

なに?

ニキ

いや……

ニキ

やめとく

りぃちょ

なんで?

ニキ

違ったらアレだし……

ニキ

でもさ

ニキ

誤解は解いといた方がいい気がする

りぃちょ

そう……だよね

ニキ

うん

ニキ

絶対といた方がいい

ニキ

連絡先しらんの?

りぃちょ

LINEなら……

ニキ

じゃあ、今送ってみろよ

りぃちょ

なんて送ればいい?

完全に臆病になってしまっている俺は、泣きそうな顔でニキの方を見た

そんな俺を落ち着かせるために、ニキは近くのベンチへと俺を連れていき座らせた

ニキ

まずは落ち着け

りぃちょ

……うん

ニキ

お前をここに連れてきた理由な

りぃちょ

うん

ニキ

ボビーへのプレゼント買うの手伝ってもらうためなんだ

りぃちょ

え?

ニキ

アクセあげながら告りたいんだけど

ニキ

俺そういうの疎くて……

ニキ

りぃちょならって思ったんだ

りぃちょ

なるほど……

ニキ

だから、それを伝えろ

りぃちょ

え?

ニキ

だから、好きな人へのプレゼント選ぶの手伝わされてるんだと

りぃちょ

なるほど……

俺はポケットからスマホを取り出すと、キャメ先輩のアカウントをタップした

これって初恋? 🍈🐷 学パロ

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116

コメント

2

ユーザー

きゃめりちょも良すぎる!!勘違いってのがまたいいですねぇ、!!

ユーザー

続きが気になる♫

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