僕達死神の仕事は、 人間を連れて行くこと。
でも、
生きててほしいというものは、どうあらがってもできてしまう。
この話は、僕の大切な人の話。
死神くん
はぁ、これでおしまい。
死神くん
あと、残りは……
死神くん
1人か。
死神くん
(あれ、名前がない。)
死神くん
なんでだろ……。
死神くん
まぁ、いっか。
死神くん
(この子かな?)
死神くん
(すごく白い)
要
あれ、
要
お客さん?
死神くん
え?
要
こんにちわ。(ニコッ)
死神くん
えっ?
死神くん
えと……、こんにち……わ?
要
君は、死神さん?
死神くん
………。
死神くん
知ってどうするの?
要
友達になりたいなと思って。
要
変?
死神くん
うん。
死神くん
変。
要
フフ。
要
でも、僕はずっと1人だったから……
要
友達っていいよね。
死神くん
僕は、人間じゃないから。
要
知ってるよ。
要
知ってる。
要
でも、友達にそんなことは、関係ないよ。
死神くん
そうなんだ。
要
死神さん、僕の最初で最後の友達になってよ。