事実はBL漫画より奇なり

ドサッ ゴッ

路地裏に入ってから、約15分 団体の3分の1は撃沈させ ２,３人逃げた

それでもまだ諦めてねぇ奴らが 次々に 鉄パイプを振り下ろしてきたり、掴みかかってこようとする

とにかく危ないので目の前の奴を落とそうと 殴った

ガンッ…

後ろから頭に衝撃が走り 全身に伝っていった

ﾌﾗｯ

突如として 足元がフラフラして バランスが取りづらくなる

ゴッ

歯を食いしばって 何とか体制を保ち 後ろにいた奴を殴る

ふらつく足を何とか動かし 家へと歩いた

生憎、家には誰も居ない なので 俺の帰りを心配する人なんて居なかった

考える事も面倒くさくなって そんな見解にたどり着く

春とはいえ まだ肌寒い夜 壁にもたれ掛かり 身を丸めた

上から声を掛けられた

顔を上げると、俺は反射的に顔を顰めた

正直いって今1番会いたくない奴に 出会ってしまった気がする

何とか力をふりしぼり 壁を支えとしながら立ち上がった

ドサッ………

目が覚めると、見覚えのない和室に寝ていた

起こったことを思い出そうもするも 帰ろうとしたところまでしか思い出せない

頭に触れると、包帯のようなものが巻かれている

ｽｰ

障子が開くと同時に強い光と彼奴が入ってきた

あまりに勝手な事を言うので 胸ぐらを掴んで問い詰める

動くとズキズキと、頭に衝撃がはしるが顔を歪めないよう歯を食いしばった