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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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忘れ物に気づいて

放課後、1人で向かった教室には

窓の外を見る1人の女の子

楓真

……優依?

優依

…楓真?

俺の声に気づいて彼女は振り返った

優依

忘れ物?

楓真

あ、うん

楓真

数学の課題忘れてさ笑

楓真

優依は何してたんだ?

優依

外部活の練習見てた笑

優依

今日、帰っても暇だから

楓真

…そっか

優依

楓真はこの後何かあるの?

楓真

俺も何も無いし見ていこっかな

忘れ物を鞄にしまい

俺は優依の隣に移動した

その日の昼休み

友達

ぶっちゃけさ

友達

お前、優依とどーなの?

楓真

はっ?

友達

だってお前ら仲良いじゃん

楓真

優依とはそんなんじゃないけど…

今のクラスになってから

俺は優依と席も隣で仲がいい

でも友達からこう言われるまで

俺は意識したことがなかった

今日の昼休みのことを思い出し

俺は不意に優依の横顔を見つめた

優依

あ、陸上部、リレーするみたいだよ

楓真

ん…あ、そ、そうだな

俺はいつの間にか優依の横顔に見惚れていた

優依

楓真?どうしたの?

そう言った優依と目が合った

楓真

!!

楓真

い、いや…別に

咄嗟に目を逸らし窓の外に目をやる

優依

??そう

昨日まではこんなことなかったのに…

優依はただの友達のはずなのに…

優依の目を見た瞬間

胸が締め付けられたのがわかった

こんなに素っ気ない態度も初めてだった

もしかして…

これが恋っていうやつなのか?

優依

そろそろ帰ろっか?

楓真

あ、そう、だな

これってまさか…

2人きりで帰る流れ…?

優依

せっかくだし一緒に帰ろ!

そういって笑う優依

それがたまらなく可愛く思えて仕方なくて…

独り占めできたらな…

そう思ってしまった

せっかく2人きりだけど

何を話せばいいんだろう

告白はクールな方がいいのか?

それとも熱く行くか?

後悔も柄じゃないし

どちらにしたって好きって思い切って伝えるしかない

優依

……ま…

優依

…ふ…ま…

優依

楓真!

楓真

え?

優依

もう!何回も呼んだのに!

優依

今日どうしたの?

優依

ボーッとしてばかりだし

楓真

え、あ、ごめん

楓真

考え事…してて

優依

悩みでもあるの?

楓真

悩みと、いうか…

楓真

その…

黙って優依が俺を見つめる

俺は自分の手を強く握りしめ

ビビる心を奮い立たせた

楓真

優依…!!

優依

…?

楓真

俺、優依が好きなんだ…!!

優依

……!

楓真

俺と…っ

楓真

付き合ってくれないか…?

震える手をもう一度強く握りしめ

優依の目を真っ直ぐに見つめる

優依

…私でいいの?

楓真

えっ…?

優依

楓真に釣り合わないよ?

楓真

そんなこと、ないよ

優依

ふふっ…

優依

…よろしくお願いしますっ

楓真

!!

楓真

本当に…?!

楓真

よっしゃっ…!!

優依

楓真、子供みたい笑

楓真

わ、笑うなよー!

優依

だっておかしいんだもん笑

楓真

ったく…

楓真

優依
…大好き

優依

…私も大好きっ

俺らはお互いを見つめて笑いあった

優依に勇気をだして伝えた ′好き′

これからは優依と2人で

誰よりもLOVEな

恋をはじめよう

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