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#未成年の飲酒喫煙はダメよ!
Ritsu⛩🦊🤍
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僕と亜紀さんとは、大阪の病院で出会った。僕がたまたま運び込まれた病院で看護婦をしていたのが亜紀さんだ。こう言うと、看護婦さんの優しさはな、とつまらない持論を説明し出す人がいるが、看護婦とか介護福祉士何て言うのは、患者や利用者を従わせることで自らの性癖を満たせる小さな世界の裸の王様だ。一般社会とは違う常識で動く会い面に、ほんとうの優しさなど鼻くそのかけらほどもありはしない。若い女の子もいるが、その中の、入りてホヤホヤの毒されていない若い女の子の数人だけがかろうじて女の子らしい優しさを残しているかどうか、といったところだ。他は、軽蔑すべき浅ましい自分らの非常識を守らせるための、警察官のでき損ないでありくだらない番人でしかない。僕は、元々病院みたいなところに興味がなく、検査すら受けたことがなかった。そのツケは、突然倒れて以降の人生を左半身( -_・)不随の身体障害者として生活するという絶望的な形で、重く支払わされることになってしまった。が、こんなことでもなければ、僕と亜紀さんが出会うことなど互いが今後何年生きたところでなかっただろうと思う。そういう意味だけでは、運命に感謝もしている。ペットホテルが、預かったペットのように患者を従わせようと陰に表に圧力を欠かさない女性看護師達の中にあって、ただ一人僕を人間として扱ってくれたのは、亜紀さんだけだった。恥ずかしがりで、好きな季節の話をしていて、僕が秋が一番好き、最高、というと、ネームプレートを見せながら「あの、私の名前もあきなんです…と、小さい身体をいっそう小さくして顔を真っ赤にしてしまう女の子だった」僕は、この件があってからいっそう亜紀さんのことが大好きになっていた。ブリっ子とは全く違う天然無加工の愛らしさに魅せられて、それ以来起床したら車椅子に乗ってまだ薄暗いナースステーションに向かい亜紀さんの姿を探すのが僕の朝の日課になっていた。今日バイタルを計りに来る(検温と血圧測定。)のが、亜紀さんだったらいいなあ、とか考えながら。
見舞いに来てくれた人達も言っていたが、この病院の看護婦は、顔で採用しているのかといぶかしむほど、亜紀さんは、その中でも一際小柄で、誰からも可愛がられている女の子だった。た。亜紀さんを悪く言う人は、患者、スタッフ、どちらの側にもいなかった 亜紀さんに限らず一般に可愛らしい女性ばかりだ…だが、いくら可愛い女性の集団であっても所詮は閉じられた狭い女社会、浅ましいルール作りや、いじめのターゲット探しに余念がない。病院では、患者はペットホテルに預けられたペットに過ぎない。患者や家族からの理不尽な要求に応え、24時間激務に耐えられるタフさがある、というより、患者でウサを晴らして心のバランスが取れている女たちだけが看護婦や介助士を続けていけるのだろう。おまけにご飯は恐ろしく不味い‼僕らは、食材への冒涜だと憤慨したりもした…だが、誰に何を言っても何も変わらずに、不思議なほど生臭い魚料理が、食卓に並び続けた栄養学的には良いのかもしれないが、ストレスは、マッハでたまっていった。奥手な僕が亜紀さんに告白して身体の関係になったのも、病院への反感や敵意があったからかもしれない。幸いなことに、亜紀さんは僕を許すどころか、僕に一目惚れしていて、接触できる機会を探していたそうだ。それも当然かもしれない。道理でぼくの入浴介助が必ず亜紀さんだったわけだ、この病院は、大規模な総合病院だが、脳神経外科で入院しているのは、若くてもせいぜい50代。僕のように脳血管障害だけの患者は一人もいなくて、入院しているのは看護師が何を言っても聞かないし、気にくわなければ暴れだす認知症と精神科が主だった。 大抵の患者は徘徊癖があり、会話もできなくなり、家族からも諦められた認知症の老人ばかりだだから僕のように、普通に話のできる、老人でない男性が来ることなどほとんどないらしい。亜紀さんは身体的にも、精神的にも男に飢えていたところに、僕に迫られ、空いている部屋で抱かれて欲求不満を解消したらしい。なるほど空き部屋だけでも、最低限師長の協力は必要だし、避妊具までベッド下に用意するとか、病棟の全員がよくよく協力してくれなければ不可能だろう。こんな些細な勝手でもなければ、看護師の仕事など、誰も、続きはしないだろう。加えて、僕と亜紀さんの場合は、お互いが好みのタイプだったのが幸いした。共に一目惚れだったのだから。普通に生活していても、お互いが一目惚れでお互いに夢中になってしまうことなど、ほとんどないだろう。まして、社会に出て生活していれば、雑誌のライターとしとて働いていた僕は当然だが、病院から出られるのは休憩時間くらい、という亜紀さんもまた、異性との出会いそのものが極めて少ない。日頃の激務だけでなく、僕は、看護婦の厳しい現実を初めて知った。つまり、亜紀さんは、異性と会話すらできないままに、女の子としてパートナーを選ぶために大切な女盛りを過ごしてしまったというわけだ。その分、と言うのは変だが、亜紀さんは、老若男女問わず誰からも、異常なほど好かれる愛されキャラで、先生であろうと、亜紀さんに接近しようとした瞬間に、看護婦軍団の鉄のカーテンが下ろされてしまう。だから、亜紀さんさんと会話を楽しむことができるのは、亜紀さんが多くの男性の中でも、僕だけに許した特権だった。だから僕は、先生方からも羨ましがられた。
亜紀
僕
亜紀
僕
僕
亜紀
僕
亜紀
僕
亜紀
僕
亜紀
僕
亜紀
僕
亜紀
僕
亜紀
僕
僕
その日の夜、僕はアパートの前で、亜紀さんのカブの作業を始めた。キックペダルはなんとなく普通に下りたけど、何か摺っているような嫌な音がした。この感じは、シリンダーとピストンが焼き付いているかも知れない。なんだこれ?カブのエンジンが焼き付くって、まあまああり得ないし。よほどおかしなことをしない限り。オイルを入れ忘れて走り回るとか、組間違いをするとか、相当なことじゃないと。カブの88㏄で焼き付きなんてあり得ないんですけど‼珍しいこともあるんだなあ。まあ、どうせシリンダーとピストンはもう使えないかなあ?新品、あるかなあ?ただ、どうしようもないから、、じっくり中を見てから判断するしかないかなあ?マフラーからたまに白煙を吹いていたらしいから、まずは原因究明だけど、オイル上がりかオイル下がりか、なんにせよ、どこかに故障があるのは間違いない‼オイル入れすぎなんて女の子にありがちな可愛いミスだと助かるんだけどなあ、亜紀さんは最低限以上に知識ありそうだから、きっと重大なトラブルなんだろうなあ…ピストンが割れてるとか、穴が開いてたり?ピストンリングの固着くらいだとまだ即日復旧ができて助かるんだけどなあ。亜紀さんのカブを見て気が付いたのは、昔制作されたマシンだからか、キャブレターは大昔のタイプのPC20だし、マフラーはよくわからない鉄のショート管。現代のレース対応フルチタン管とは言わないけど、昔でも、もっとこのエンジンに合った気の利いたマフラーは選べたと思うんだよなあ?どうも、、わざとパワーを抑える感じ…にしか思えないんだよなあ?壊れないようにするためか、ライダーの腕とか安全を考えてショボイのが選ばれたんじゃないかな、という推測。それも、エンジンを開けずに簡単に後からパワーアップできるようにしてあるのがすごい今時のマフラーに変えて24とか26Φくらいのちょっと大きなキャブレターにしたら、すぐ120キロくらい越えるカブにできるんだけどなあ?亜紀さんには危ないかなあ?いや、亜紀さんは、小さい頃からCRF50でレースをしていたくらいだから、この手のチューニングエンジンの扱いや乗り方は、少なくとも僕以上に巧いだろうから、もっともっとパワーを上げたところで、危ないってことはないだろう!亜紀さんに相談してみるか、ちょっと、スペックというか、ダックス70ヘッドの88㏄だと、そこそこ速くてタフなのが組めるから、もったいないんだよなあ!もったいない!しかもキャブレターとマフラーの交換、つまり、パワーアップするのにエンジンを開ける必要がないように創られているのかな、もしかして?可能性が高いな。さすがに、わかっている人間が、大切な娘に乗せるために組んだ車両だなあ、感心するわあ、敢えてパワーを抑える部品設定なんか、見事!後から簡単にパワーと特性が変えられるようにつくっておくなんて、普通、マフラーだけでパワーを抑えると、排熱がこもってオーバーヒートしちゃうんだけどなあ。勉強になるなあ‼
僕
僕
僕
僕
僕
僕
その頃、亜紀の部屋のベランダに、ガラス戸をのぞき込む影があった。
ストーカー男
一度は部屋に侵入した影だが、箱を持って再びベランダに出てきた。影は、壁に箱を投げつけた。何かがくっしゃりと潰れる音がして、再び近所のガラス戸が一斉に開く音がした。
影は、台所に行くと、焼き網を持って戻ってきた。男は、網にチキンを載せた。すると、テーブル上の本や服に火をつけた。男は網を火にかざした。悦に入っている様子だったが、焼けたチキンから出た脂が火に落ちて巨大な炎が立ち上ぼり、火災報知器のベルが深夜の静かさを引き裂くと、とたんに室内に水が撒かれ、少し焦げたチキンも何もかもが水浸しになってしまった。その頃亜紀さんは、自分の部屋が見知らぬ男にバーベキューされていることなど想像すらしてなかったろう。僕の作業を見守っていた。
これは幸い だったかもしれない。もし亜紀さんがストーカー男と夜の部屋で鉢合わせしていたら、命がなくなっていたかもしれないのだから。火であぶったチキンを乱暴に頬張った男は、洗濯機の側にあった、洗濯籠に頭を突っ込んで、首を振って籠の中を漁りはじめた。すぐに、小さな袋を口でくわえて顔をあげた。男は、袋の口を広げると、中身を取り出して自分の顔に押し当てた。いずれも、亜紀が一昨日身に付けていた下着であった。男は両手で持って、広げてみた。汚れらしい汚れも、染みもなく、男は興味をなくしたようで床に放った。すると男は洗面所に行き、鏡を外し始めた。男は、自分のスマホで何やら動画を観ていたようだが、鏡の裏にあったカメラの向きをわずかに動かして、また再びスマホで何やら観ていた。
ストーカー男
僕
亜紀
僕
亜紀
結局、外したピストンを組み直し、僕のピストンは、次回交換用に亜紀さんのお父さんに送って加工してもらうことにした。これが、今後のことも考えたら、これがベストな選択だったと思う。この時は、今組んでも早々に交換時期になってしまってもったいない、という程度の、消極的な選択だったけど、あとから考えたら大正解だった 。つまり、元のピストンは、使い続ける必要があったのだ。まあ、僕にしてみれば、そんなこと知るか!という理由だったのだけど、この時の僕は知る由もなく、たまたま再利用したに過ぎなかった。ピストンとピストンリングは、次回交換すればいいや、っていう程度の軽い気持ちだったそれが大正解だったなんて、世の中何がどう転ぶかわからないものだ。
僕
亜紀の父
僕
僕
亜紀の父
僕
僕は、クローゼットに吊るしてあったレーシングスーツを着た。脊椎パッドを着けたと言っても、下着やシャツに直接なので、まとわりついて着にくいまあ、アンダースーツが見当たらないので、今は仕方ない。こんな深夜に家捜しするまでもない、と、諦めた。愛用の、オフロード用のヘルメットを被り、あごひもを締めると、グローブを着けた。そして、下駄箱の側に置いていた、オフロードレース用の黒いブーツを履いた。これはスキーブーツのように固いので、足首がほとんど動かなくなる、一見不便だが、こんなもので足首を完全に固定しておかないと、些細な転倒で致命傷になったり、走行中に左足がプラプラしてしまって路肩のブロックに接触、転倒なんてことにもなりかねない。だから、面倒だけど不用意な事故を防ぐには仕方ない。何しろ、今の僕は左足と左手に全く力が入らないのだから。左膝は動かせないけど、左の股関節は動かせる。だから、足首が固定してあればシフトチェンジもできる。ただ、できるだけ、不可能ではない、というレベルだ。近所を一回りして試乗するだけ、にしては、真夜中にえらい重装備である。世間一般の常識からしたら、警察に通報されても仕方ないレベルだ。僕のレーシングスーツは、色こそ全身真っ黒だが、以前、耐久レースに出る時に背中や腕の部分に特殊な反射素材が縫い込まれており、夜間の視認性は、普通の服を遥かに上回るから、一見真っ黒だが実は目立つから安全、という代物だ。
僕
僕は、シフトペダルを2回踏み込んだ。一回で1速、二回で2速。発進するには高すぎて、エンストしてもおかしくないギヤだ。このままアクセルを明け続けても、止まってしまうかもしれない。しかもこのカブは、自動遠心クラッチだから、クラッチのつなぎ具合でエンストしないようコントロールすることはできない。(実はできるんだけど、それは、左足首の、無意識に近い繊細な動きができて、初めてできるテクニックで、昔の僕ならできたけど今の僕にはできない。)。当然ながらキャブレターのセッティングは完璧でないといけない、しかも低回転からきちんとトルクが出ていないエンジンだと簡単にエンストしてしまう。万が一発進はできても、加速できず失速してしまうだろう。しかしながら、現代のレース用124㏄みたいにトルクがありすぎるエンジンでは、アクセルを開けた瞬間にクラッチが猛烈に回転上昇し、その重さによる強力な遠心力でクランクシャフトをもいでしまう。だから、一次側自動遠心クラッチというのは難しい。亜紀さんのカブはその中で、遅くない、壊れない、のギリギリのバランスを保っているのだった。決して遅くはない けど、壊れない。そんなこんなも、二速発進すれば、ただの無知ゆえのでき損ないなのか、制作者が悩みに悩んだ末の選択なのか、僕にはだいたいわかってしまう。かなり意地の悪い乗り方だと言えるし、現行の、インジェクション仕様のスーパーカブなら排気量や改造内容を問わず何速発進でも余裕の朝飯前だが、古いキャブレター仕様の一次側遠心クラッチ車ではエンジンの完成度が一発でわかってしまう難テストだったりする。
真夜中とはいえ、それなりに赤信号には引っ掛かる。そのたびにブレーキを使いシフトダウンするが、本来スーパーカブは、トップギヤのままで停止して、赤信号で止まっている間に一回踏み込むだけでニュートラルになるし、さらに踏み込んで一速だから、発進までが楽だけど、今はテストだ!僕は、停止前にぶぉん、ぶぉんとアクセルを煽ってシフトダウンして、じゅうぶんなエンブレを使って減速した。普通のマニュアルミッション車のように。実は、これがキレイに決まるのは、僕の場合、良くできた車両であるのは当然、さらにアクセル開度とパワーの出方が、自分と相性がいい証だったりする。