太宰君の不機嫌は一週間後の今日も続いていて、
不機嫌なのに私に会いに来る彼に笑いそうになる。
汐崎〇〇
太宰治
汐崎〇〇
汐崎〇〇
太宰治
食べるんかい、とツッコミたくなる衝動を抑える。
最近週に一度会う度に西洋菓子を食べているけれど、
此の儘じゃ太ってしまうかな。
まっ、太宰君と会う時くらい体型の事なんて…。
汐崎〇〇
汐崎〇〇
届いた西洋菓子を太宰君と私の前に配置して、
珈琲と共に頂いた。
そういえば今日は太宰君が隣の席に座っている。
汐崎〇〇
喋らない太宰君を他所にボーッとそんな事を考えていると、
太宰君がやっと口を開いた。と思ったら……
太宰治
汐崎〇〇
押し倒された。
今日は先週と同じソファ席。
此処は一番奥にある目立たない席だし、
ソファの背もたれで見られないかもだけど…。
汐崎〇〇
太宰治
太宰治
私の疑問の声を遮るように云った太宰君は、
私の顔に近付いて口元をぺろりとひと舐めした。
汐崎〇〇
私から顔を離すと、太宰君は頬を紅潮させ、目を細めて微笑む。
其の表情は迚もじゃないが齢十五の少年には見えなかった。
太宰治
私は危険な男の子に好かれてしまったみたい───。
危険な男の子に気に入られちゃった fin
コメント
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えっ、今までの連載とか見てましたけどやっぱりただの天才ですよね?
ぎゃわぁぁぁ!めっちゃ好きです!