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アバハウスに車を停める。

水野

ちゃんと歩いてくださいよ〜…

水野は車からそらとりくをを引きずり出した。

そしてぐいっと二人の肩を持ち、わっせわっせと家に入っていく。

それに対しつりめは、なかなか立ち上がれずにいた。

えいじ

まだ立てそうにない?

えいじは立ち上がらないつりめに気づき

そっと近寄る。

つりめは俯いたままこくんと頷いた。

えいじ

肩貸してやる。

ゆっくりつりめを立たせれば、

体をしっかり支え無理をさせないよう

歩幅を合わせながら歩く。

つりめ

ごめんえいちゃん…

えいじ

ごめんじゃなくてありがとうでしょ。

軽くコツンと額を突いてやる。

つりめ

ありがと…

玄関を開けると、

先ほどまでひんやり冷えていた頰が

徐々に温もりを帯びていく。

おそらく、暖房でも効いてるのだろう。

太郎あげあげ

おかえり、大丈夫なわけ?

たろあげが駆け寄ってきた。

シャワーでも浴びたのか髪が湿っている。

えいじ

まあなんとか、こいつうまく立てないくらい飲んだっぽいから

えいじ

部屋連れてくわ。

たろあげに荷物と上着を押し付け

少し先の部屋に入り、つりめをベッドに座らせる。

なぜかえいじの服の袖を離さないつりめ。

えいじ

今度はなぁに。

つりめ

ぎゅー…

えいじを見つめるつりめは

自然と上目遣いになっていて

愛おしく思えた。

えいじ

…ぎゅーしたらちゃんと離れてくれる?

つりめ

離れる…

はやく、なんて急かすつりめを

えいじはそっと抱きしめた。

えいじ

もういい?

つりめ

だめ…

えいじが離れてしまわないように

ぎゅぅっと腕に力を入れる。

えいじ

みっくん、寂しいんでしょ。

つりめ

さみしくない…

えいじ

寝るまでそばにいてあげるから。

安心したのかつりめの腕から力が抜けた。

えいじの予想通り、つりめはやはり寂しかったのだ。

えいじ

はいおやすみ。

つりめ

ん…

大人しく寝転んだつりめの髪を

さらさらと撫でる。

その行為を続けていくと

今度は規則正しい呼吸が聞こえた。

おそらく眠ったのだろう。

起こさないように手を離し

気持ちよさそうに眠るその寝顔を見つめる。

長い睫毛に大きな涙袋、

白い肌にすっと通った鼻筋、

そしてぷっくりとした桃色の唇。

えいじ

綺麗だよ、みっくん。

えいじはつりめの少し赤らんでいる頰を撫でた。

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コメント

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続きが気になります!💛💚❤️💙

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