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K
302
#擬人化
まる。
3,951
みやまる
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水素
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コメント
3件
わッッ🫠🫠 ストーリーが本当に良すぎますね💕︎😭 大好きです💖✨️ 食べたいです😇💞 最後の終わり方が儚くて、エモくて、、今も余韻が、、、😭😭😭💞 ありがとうございましたッッッ‼️💕
うわああああ埼玉ぃぃぃ😭😭😭!!「忘れてもいいからな」に対して「絶対に忘れない」って返す千葉の強さに涙止まらんかった…!しかも最後に栃木が「これ以上、埼玉を怪物にしたくない」って言い切るの、もう泣き崩れるかと思ったよ😭💦 茨城と仲直りできて本当によかった…喧嘩したまま別れるのが一番辛いもんね。朝日が差し込むラスト、「忘れないよ」の呟きが胸に刺さった…素敵な物語をありがとうございます🌸
千葉
栃木
栃木は苦しそうに言った
栃木
怪物が首を傾げた
怪物
栃木
怪物
千葉が一歩前へ出る
千葉
怪物
千葉
怪物
怪物が微笑む
怪物
千葉
怪物
怪物
怪物
千葉の目が見開かれる
怪物
千葉
怪物
千葉の唇が震える
千葉
怪物
怪物が手を伸ばす
怪物
千葉の足が動く
あと一歩
あと少しで、その手に触れられる
栃木
栃木が千葉の腕を掴んだ
千葉
栃木
千葉
栃木
栃木は千葉を強く引き寄せる
栃木
千葉
栃木
千葉が固まる
栃木
千葉
栃木
栃木
栃木
栃木は怪物を見た
栃木
怪物の笑顔が消える
怪物
栃木
怪物
怪物の腕が上がる
千葉
栃木
千葉
栃木
怪物が飛びかかった
栃木が武器で受け止める
ガァン!!
栃木
怪物の力に押され、栃木の足が床を滑る
怪物
栃木
怪物
怪物の顔が、埼玉の笑顔になる
怪物
栃木の動きが止まった
その一瞬
怪物の爪が栃木の腹を狙う
千葉
千葉が近くの鉄の棒を拾い
千葉が鉄の棒を怪物へ叩きつけた
怪物の腕が逸れる
栃木がすぐさま距離を取った
栃木
千葉
千葉は震えながら鉄の棒を構える
千葉
怪物の動きが止まった
怪物
千葉
怪物
怪物の声が低くなる
怪物
千葉
怪物の顔が歪んだ
怪物
怪物
怪物の身体が大きく震えた
怪物の顔が、一瞬だけ苦しそうに歪む
怪物
怪物が頭を抑える
怪物
怪物
千葉
怪物
その声は、本物の埼玉だった
千葉の目から涙が溢れる
千葉
怪物
千葉
怪物
怪物の身体が大きく跳ねる
黒い影が全身を覆っていく
怪物
千葉
怪物
埼玉の声が館中に響いた
次の瞬間ーー
怪物が千葉へ襲いかかる
栃木
栃木が千葉を突き飛ばした
怪物の爪が、栃木のいた場所を切り裂く
栃木
栃木は武器を構える
栃木
千葉
栃木
千葉
栃木
栃木は答えなかった
ただ、静かに怪物を見つめる
栃木
怪物が唸る
栃木
栃木が武器を握り直す
栃木
栃木と怪物が、再びぶつかった
ガァンッ!!
武器と爪がぶつかり、館全体に鈍い音が響く
栃木
怪物
怪物は答えない
ただ、獣のような唸り声を上げながら栃木へ襲いかかる
栃木は必死に攻撃を受け流す
肩から血が流れている
呼吸も荒い
それでも退かなかった
千葉
栃木
栃木が怪物の腕を弾く
栃木
千葉
栃木
怪物が栃木へ飛びかかる
栃木は横へ転がって避ける
その瞬間
怪物
千葉が振り返る
怪物の顔が、ほんのり一瞬だけ埼玉の顔に戻っていた
怪物
千葉
栃木も気が付いた
栃木
怪物は頭を抱えた
怪物
怪物
千葉の目から涙が落ちる
千葉
怪物
怪物は苦しそうに笑った
怪物
千葉
怪物
千葉
怪物
千葉は首を横に振る
千葉
怪物
千葉
怪物
怪物が少しだけ笑う
怪物
怪物
千葉
怪物
千葉
怪物
千葉
怪物
怪物
怪物
千葉
怪物
千葉
怪物
千葉
埼玉が目を伏せる
怪物
怪物は笑って言った
怪物
栃木が静かに武器を構える
栃木
栃木
栃木の武器が怪物の胸を貫いた
怪物の動きが止まる
そして、黒い影がゆっくりと崩れていく
最後に残ったのは、埼玉の姿だった
埼玉
千葉
埼玉
千葉
その身体が光のような粒になって消えていく
最後の一粒が消えるまで千葉はその場から動かなかった
栃木
千葉
千葉
栃木
千葉は救急箱を抱えながら
栃木と歩き出した
千葉
扉を開ける
そこにはーー
茨城がいた
壁にもたれかかり
傷だらけになっている
茨城
千葉
千葉は駆け寄った
茨城も立ち上がろうとする
茨城
千葉
茨城
千葉
千葉の涙が落ちる
千葉
茨城
千葉
茨城
茨城
千葉
茨城が少し笑う
栃木
栃木
栃木
千葉と茨城は手を繋いだ
そして、3人は走った
館を抜けて
森を走る
何度も転びそうになりながら
それでも走り続けた
そしてーー
森の外へ出た
空が、少しずつ明るくなっていた
夜が終わろうとしている
千葉
千葉は空を見上げる
栃木は黙って隣に立っていた
茨城は千葉の手を握ったまま
空を見ている
茨城
千葉
その日
3人は家に帰った
ーーそれから数日後
千葉の部屋
机の上には救急箱が置かれていた
コンコン
扉を叩く音が聞こえる
茨城
千葉
茨城
千葉
千葉は立ち上がる
そして机の上の救急箱を見つめる
千葉
小さく呟く
千葉
扉を開ける
そこには茨城がいた
茨城
千葉
茨城
それ以上は聞かなかった
もう一度だけ振り返る
窓から差し込む朝の光が
机の上を照らしていた
千葉
誰にも聞こえない声でそう、呟いた
そして今度こそちゃんと振り返らず歩いて行った
ーー朝はちゃんと来る
どんなに長い夜でも
大切なものを失っても
残された者は、生きて行かなければならない
それでも
忘れないことはできる
だから千葉は、歩いて行く
隣にいる大切な人と一緒に
ーーfin.