テラーノベル
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神猫めてお
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LANの家
らん
ソファに倒れ込む
今日は少し長い収録だった
でも最近にしては調子が良かった
らん
そう呟いて、立ち上がる
飲み物を取りに行こうとした時
棚の奥から、何かが落ちた
らん
拾い上げる
そこにあったのは古い病院の診察券だった
らん
手が止まる
そこには、今ほとんど使ってない病院の名前
そして、自分の名前
らん
小さい頃
何度も通った場所
病院の白い廊下
薬の匂い
何度も受けた検査
らん
記憶の中の自分は、
今よりずっと小さかった
らん
診察券を裏返す
そのまま棚にしまおうとして、
ふと手が止まる
らん
最近の体調
少し疲れやすい
息が続かないとこもある
でも
らん
昔はもっと大変だった
今は普通に生活できている
仕事もできる
歌うことだってできる
らん
そういって棚にしまった
この時、僕はまだ、
過去のことだと思っていた
コメント
3件
古い病院の診察券、というアイテムの使い方が絶妙ですね。棚の奥から落ちてくる偶然と、らんさんの「大丈夫」と言い聞かせるような仕草に、今の彼女の状態が滲んでいてじんわり来ました。過去を切り離そうとするほど、実はまだ繋がっている——そんな予感をラスト一行で感じさせてくれる、静かで深いエピソードでした。