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翌日。朝のホームルーム前、竣は晃と同じ階の自販機前にいた。別に喉が渇いていたわけではない。偶然を装うにはあまりにも不自然な時間帯だった。
晃
晨
声が出たのは、ほとんど反射だった。晃が角を曲がりかけたところで、その足音が止まるかどうか。竣自身にもわからなかった。こんな風に自分から呼び止めたことなど、今まで一度もなかったのだから。
晃
晨
まるで知らない先輩に対する挨拶みたいな、よそよそしい距離感。ほんの数週間前まで、あんなに近くで顔を覗き込んできた人間と同一人物とは思えなかった。手の中のジュースがぬるくなっていく。結局、晃はそのまま去っていった。竣は追わなかった——追えなかった、が正しい。プライドが邪魔をした。
その翌日の昼休み。朝すれ違ったがまた告白されなかった晨は、自分に適当な言い訳をして、晃が居そうなところを無意識に探していた。
晨
晃
晨が徐に近付いていくと、途中で気付いた晃が自分から離れてこっちに来た。友達に聞かれたくはないらしい。
晃
晨
晃
晨
晃
晨
こんなことを言う筈では無かったのに。ただ、他に言葉が出てこない。
晃
晨
晃が先程まで喋っていた友人達を見ながらそう言う晨に、顔を真っ赤にして怒る晃。
晃
晨
晃
その時、丁度良いのか最悪なのか分からないタイミングでチャイムが鳴った。 晃の友人が何人か晃を呼びに来て、会話が終わってしまった。