母
詩歩
詩歩
佳奈
佳奈が駆け寄ってくる。「噂」だって流れてるはずなのに。
佳奈
詩歩
少しじんわり来るものがある。この期に及んでまだ私のことを信頼してくれる親友がいる、ということに。
詩歩
佳奈
詩歩
佳奈
昼休み。
詩歩
詩歩
佳奈
??
詩歩
この時の私は馬鹿だ。今思うと、この行動は馬鹿で、くだらなくて、私の心を壊した根本的な原因だった。心底後悔している。
私は空き教室をそっと覗いた。
クラスメイト1
クラスメイト2
佳奈
佳奈
クラスメイト3
詩歩
体の底から冷や汗が吹き出る感覚がしたのは生まれて初めてだった。
不思議と発作とかは出なかった。そういう絶望じゃなかったんだろう。
佳奈
佳奈
クラスメイト2
クラスメイト1
がたん
クラスメイト3
佳奈
クラスメイト1
クラスメイト2
荒い息を整えて、段々頭の中がクリアになっていく。
自分の思う親友は、「ただの哀れみ」で私に構ってくれていた。
軽蔑の目線をこちらに突き刺しながら。
詩歩
詩歩
ああ、そうか。
詩歩
詩歩
詩歩
今までは証拠集めだけ。 それじゃ甘かったんだ。自分でこの問題を解決しないと。
次回より 開幕〜復讐編〜
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