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大切な君
君に初めて会ったとき
君は泣いていて
俺はそのとき
君を守らなければと
他の何に変えてでも守らねばと
固く心に誓ったんだ
例えば君が
他の誰かのものになったとしても
少なくともその時までは
俺が君を傷つけるものから遠ざけて
君が毎日笑えるように
君が俺といて楽しいと思ってくれる ように
そう思って頑張ったし
本当にそうできると思った
でも現実はさ
何度も傷つけて
何度も泣かせた
君が涙を堪えて睨むように俺を見ると
罪悪感でいっぱいになって
いつも俺から謝ってしまってさ
そしたら君もこめんなさいを 言いながら
堪えていた涙を落とすんだ
そして
恐れていたこの日がやって来た
夏帆
樹
夏帆
樹
君と歩くこの道の先には
君を託すべき男がいる
泣かせたら殴る、なんて
言えないけど思っている
さあ
君を
君のことを守る役目を渡そう
樹
樹
樹
樹
美月
樹
樹
美月
美月