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第1話

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私には 親友がいた 。

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皆に頼られるけど 、 根は天然で、ドジっ子な 可愛い子 。

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そんな子が大好きだった。

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一緒にこれからも居れると思ってた。

ある日 ···

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5年生の頃。
クラスの皆と受験するか、しないかで盛り上がってた。

河野 優花 ( かわの ゆうか )

ねーね! 流汝って 受験しないよね ···!

陽喜 流汝 ( はるき るな )

え !?··· ん、 んーと 。

河野 優花 ( かわの ゆうか )

··· ?

陽喜 流汝 ( はるき るな )

ごめん··· 。 お母さんに受験するよう、言われたんだ。

河野 優花 ( かわの ゆうか )

··· え ··· ? ま、まじ?

陽喜 流汝 ( はるき るな )

うん ··· 。
お姉ちゃんが受験受かんなかったんだけど··· 。

その中学校 に どうしても 我が子を行かせたいー !って ··· 。

河野 優花 ( かわの ゆうか )

へ、 へー ···。そっか 。

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心の中に感情を抑え込むのは得意な方 。

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ずっと一緒だと思ってた相手が受験するって事に、胸がはちきれそうになったけれど 、 何とかその気持ちを押し込んだ 。

1年後 ···

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月日は流れ。6年生。
あと 、 流汝ちゃんと共に入れるのは半年となっていた。

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一時期は、 流汝ちゃんの受験する中学校に私も受験しようか悩んだ 。

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けれど、 半年で受験生のする勉強に追いつけるはずなく、 私の頭の悪さも相まって、挫折した 。

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その分 、 流汝ちゃんと思い出を作ろうと思った。

河野 優花 ( かわの ゆうか )

流汝 !次遊べるのっていt···

陽喜 流汝 ( はるき るな )

ごめん ! ここ1週間ずっと塾詰めだ··· 。 あはは··· 。

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彼女は苦笑いをしながらそう言う 。

河野 優花 ( かわの ゆうか )

じゃ、じゃあ ! メール交換だけでも··· !

陽喜 流汝 ( はるき るな )

··· ! いいよ !!!

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今度は 、 彼女の明るい性格を全面的に表したひまわりのような笑顔 。

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

この笑顔が好きだった 。
いつもこの笑顔を見ると嬉しくなる。

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

でも、 受験に受かってしまったら、 この笑顔は見ることは少なくなる 。

ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ

孤独感が私のことを襲った。

彼女と共に居れるまで

残り

半年

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