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私は梵天に捕まる運命だった。

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私は梵天に捕まる運命だった。

12 - 第11話「愛するヒナへ(2)『拝啓、ヒナ』」

♥

863

2022年12月05日

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この手紙はいつか彼女に届くだろうか

拝啓、愛するヒナへ

華澄

私達の想いは

華澄

届いたでしょうか

いつか………

俺達のことを思い出してくれるだろうか……

穂希

私達がどういう考えで貴方を裏切って

穂希

無様にも殺されたか

穂希

いつか……分かってくれるでしょうか……

麗智

君にあれほど辛い思いをさせてしまったことをどうか許して欲しい

麗智

そして……

麗智

君はいつか、梵天で幸せになれるだろうか……?涙

私達は貴方と別れる最後まで泣かなかった……!涙

ヒナ、君は俺達のことを忘れて

梵天で幸せに暮らしてくれるだろうか?涙

そして俺達のことを

愛してくれていただろうか……

少し過去の話をしよう

ヒナが私達を救ってくれた話

私達の始まり

壱番に出会ったのは1人の少年

少年は常に皆から1つ………

いや、

3つほど前を歩いていた

麗智君ってかっこよくない!?//

麗智(小学生)

…………………

彼は3つ後ろを歩いているような同級生を

理解することも、歩み寄ることも出来なかった

さらに彼には親もいないため、愛情を知らなかった

そんな彼が最高学年になった時

彼が理解したくなる

理解してもらえる人物が現れた

それが庵條ヒナ

ヒナ(小学生)

よろしくお願いしまーす!

彼女と少年の共通点は多かった

彼女にも親はいなかったのだ

6年

よぉい

6年

どん!!

麗智(小学生)

ダッ

ヒナ(小学生)

ダッ

スポーツが万能だったその少年

しかしヒナもそれに劣りはしなかった

そこから少年は

"庵條ヒナ"と言う大切な友人から深い愛情をもらい

「心」が出来た

理解してもらえる唯一の存在

優しく、包み込んでくれるヒナ

少年はそれに感化された

そして一生彼女には着いていくことを決めた

俺達の始まり

弐番に出会ったのはグレてしまった少年

ドスッ

樹(中学)

ガハッ

不良手前だった彼は

毎日のように身体に傷を残した

彼は自身から相手に手を出すことが出来なかったのだ

彼が近所の不良に手を出され、やり返そうとした

その時だった

ヒナ(中学)

ちょっと!!!

ヒナ(中学)

なにやってんの!!

不良

あ、庵條ヒナ!!

その頃の彼女は既に剣道で有名になっていた

ヒナ(中学)

私の友達に手を出すなんて………!

樹(中学)

……?

身に覚えのない友人宣告

そして不良にも靡かない彼女の強さに

彼は呆然と立ち尽くしてしまった

麗智(中学)

ヒナが助けてくれたんだぞコソッ

樹(中学)

……………………

不良

あいつに喧嘩売ろうぜ!!

不良

やめとけ!

不良

あいつは庵條ヒナと清泉麗智の仲間だ!!

……………………

それから彼はヒナと俺(麗智)の名によって

守られた

はぁ………………

だがそれは彼が望む答えではなかった

喧嘩がなくなってしまった今、

彼には生きがいがなかった

しかし

ヒナ(中学)

樹!!

ヒナ(中学)

一緒に剣道やろ!!

麗智(中学)

剣道は楽しいぞ

そんな彼のこともヒナは明るく剣道部へ誘った

樹(中学)

……!

樹(中学)

俺も……

樹(中学)

やってみる………!

その明るい勧誘に乗り

彼は"不良"の世界から抜け

ヒナの居る"剣道"の世界にのめり込んだ

俺達の始まり

参番に出会ったのは虐められている少女だった

リナ

ドスッ

華澄(中学)

きゃぁ!

リナ

私の彼氏を奪って!!

華澄(中学)

そんな……!私は!!

自分は全く知らない罪によって

彼女は毎日学校で暴力等のいじめを受けていた

華澄(中学)

ゲホッ

いじめっ子

汚いわね!!

いじめっ子

ビッチ女が!!

そのいじめは本当に酷いもので

華澄(中学)

…………………

彼女は何度も自殺を試みた

しかし、死こそ怖いもの

いくら虐められたとしても

自分から命を投げ出すことなど出来なかった

そんな日々が続いたある日

いじめっ子

誰かー!!

いじめっ子

こいつの髪切っちゃって♡

わぁぁぁ!

いいぞいいぞ

クラス全員が信用ならない状態

華澄(中学)

……ッッ!

反抗することが出来ず……

バサッ

彼女は髪を切られてしまった

華澄(中学)

サラッ

華澄(中学)

私の……髪が………!!!

いじめっ子

ふふっw

クスクス

華澄(中学)

─ッッッ

絶望の果て、今日こそ自殺をすると決めた時だった

ヒナ(小学生)

ガラガラ──。

ヒナ(小学生)

失礼しまーす!!

麗智(中学)

失礼します

樹(中学)

失礼します♪

華澄(中学)

…………………

ヒナ、麗智、俺(樹)

3人の転校生が来た

まだ彼女は彼らのことをあまり気に留めていなかった

しかし……

ヒナ(中学)

華澄ちゃん!こんにちは!

麗智(中学)

ヒナー

樹(中学)

ヒナ!

彼らは積極的に少女に歩み寄り

親しくなろうとした

いじめっ子

華澄!!来なさい!!

華澄(中学)

……………?

いじめっ子

ガンッ

華澄(中学)

あぁ!

ヒナ(中学)

!?

麗智(中学)

!?

樹(中学)

!?

ヒナ(中学)

なぜそんなことを……!

それを見たヒナは居てもたってもいられず

先生に説明した

華澄(中学)

……!

そうやって少女は助けられたのだ

この3人、そして穂希さん

そうやって私達は貴方と共に生きてきた

華澄

貴方と生きるのはとても楽しかった

華澄

何よりもあなたの

どこまでも深く、底抜けだ明るさ

強さ

元気さに私たちは救われた

麗智

この続きは直接ヒナが読んでくれるのを待つとするか

穂希

本当に愛していたわ大切な妹

それじゃあヒナ

またな!!

華澄、穂希、樹、麗智より

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