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黄色い薔薇は咲かぬ日々 第38話

彦様とお話しするのはすごく楽しかった。

その後も沢山話をして、その日は終わった

ガタンガタン……

侍女 梨莉子

昨日は楽しみすぎて夜も寝れませんでした……

侍女 梨莉子

黒蝶弥生様に会えるなんて嬉しすぎます〜!!

与根宮 桜子

ふふ笑楽しみにしてくれているなら良かった

与根宮 桜子

でもお話しする時は席を外してもらうから、そこはごめんね

侍女 梨莉子

もちろんです!!お二方のお話しの間に入るなんて考えたこともないので!!

侍女 梨莉子

私の事はお気になさらず!

与根宮 桜子

ありがとう

侍女 梨莉子

大きな御屋敷……

侍女 梨莉子

男爵夫人の家とは思えないですね

与根宮 桜子

黒蝶様は男爵夫人の中でも頭1つ抜けてる富豪みたいよ

侍女 梨莉子

そうなんですか?知りませんでした

侍女 梨莉子

書いておかないと!

与根宮 桜子

ふふ笑私も最近知ったのよ

与根宮 桜子

じゃあそろそろ中に入らせていただきましょ

執事

よくぞいらっしゃいました貴夾桜子様

与根宮 桜子

……(そっか……外からの私は貴夾桜子だものね)

与根宮 桜子

急なお誘いにも関わらず快くお招きいただき誠にありがとうございます

与根宮 桜子

ささやかではあるのですが、お土産を持って来させていただきました

与根宮 桜子

こちらはここで働かれている方に、もうひとつの方は黒蝶夫人に渡してくださると嬉しいです

執事

私らにまで……お心遣いに感謝いたします

執事

奥様は2階でお待ちになられておりますので、ご案内させていただきます

与根宮 桜子

ありがとうございます

執事

奥様、貴夾桜子様がお見えになられましたよ

もお、知ってるわよ!

早くお通ししてあげてちょうだい!

執事

やれやれ……昨日もこんな感じだったんですよ

執事

貴夾夫人はまだかーって……

与根宮 桜子

……そうなのですか?

執事

はい、すごく楽しみにされていたんですよ

執事

これ以上待たせると怒らせてしまうので、どうぞ

与根宮 桜子

失礼いたします

与根宮 桜子

わ……

入った部屋は水晶玉や香水で埋め尽くされていた

黒蝶 弥生

いらっしゃいませ貴夾夫人〜!

与根宮 桜子

お邪魔します……

黒蝶 弥生

ふふっ、驚かれたでしょう?

黒蝶 弥生

わたくし占いと調香師を副業でやっておりまして

黒蝶 弥生

ここはわたくしの部屋でもあり作業部屋でもあるのです

与根宮 桜子

そうなのですか……綺麗な物ばかりでつい見惚れてしまいましたわ

黒蝶 弥生

お気に障っていないなら良かった!

黒蝶 弥生

さ、どうぞこちらにお座りになって!

黒蝶 弥生

まさか貴夾夫人がここに来られるなんて人生一度も思っておりませんでしたからすごく楽しみにしていたのですわ!

与根宮 桜子

ぁ……ありがとうございます

与根宮 桜子

(こんな感じでわたくしを歓迎してくれる人は初めてだから少し緊張するわね……)

黒蝶 弥生

あら、そちらの方は?

与根宮 桜子

あ、こちらはわたくしの侍女の梨莉子です

与根宮 桜子

黒蝶夫人を慕っているようで、つれてこさせていただいたのですが……大丈夫だったでしょうか?

黒蝶 弥生

わたくしを慕ってくれている方なら大歓迎ですわ!

黒蝶 弥生

梨莉子ちゃんだったかしら、よろしくね

侍女 梨莉子

は……はい……っ!!よろしくお願いします!!!

与根宮 桜子

ふふ笑

侍女 梨莉子

じゃあわたくし席を外しますね!お目にかかれて光栄でした!!

黒蝶 弥生

あらもう行っちゃうの?

黒蝶 弥生

良かったらまたいらっしゃいね、美味しい紅茶をいれて待ってるから

侍女 梨莉子

わ……ありがとうございます!

侍女 梨莉子

それではお邪魔しました!

黒蝶 弥生

ふふ、すごく健気で可愛らしい子ですわね

与根宮 桜子

そうなんです、小さい頃からお世話になっていて一番の友人ですわ

黒蝶 弥生

良き友達を持ったんですわね

黒蝶 弥生

さて、ご要件を聞いていないのですが今日はどのようなご要件で?

与根宮 桜子

伝えておらずごめんなさい

与根宮 桜子

今日訪問させてもらったのは、

与根宮 桜子

後宮のことについて、聞きに来たのです

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