赤 side
N.
いきなり、意味不明なことを 言ってきた この人を
知らないはずなのに 知っている。
その感覚が すごく 気持ち悪い。
だから 思い出そうとしてみたが
突如 激しい頭痛に襲われた。
R.
N.
N.
心配そうに 俺を見つめるこの人に
懐かしさを感じるのは 何故なんだろう。
……思い出したい。この人のことを。
いや、思い出さなきゃいけない 気がするんだ。
R.
R.
この人と 遊んでいれば
なにか思い出すかもしれない。
そんな希望を見つけた。
だから、遊んでみることにした。
N.
子供のように 顔を輝かせる彼。
少し、かわいいな なんて思ってしまう。
R.
N.
少し 頬を膨らませ 、 怒ったような 口調でいう彼。
喜んだり、怒ったり。
コロコロ表情が変わる。 そんな彼を 見た事がある 何処かで。
でも、やっぱり わからなかった。
R.
N.
N.
R.
どこかで 聞いたことある響き。
N.
好きなように、か。
えーっと、ないこさん…… ?
いや ないこくん 、? うーん 、もっと 言いやすいの……
ない……
あっ!
R.
N.
N.
真っ白な布団に 彼の頬から落ちた涙が
小さな 染みをつくっていく。
R.
R.
突然の事態に 驚きすぎて
なんて 声をかけたらいいのか わからない。
N.
N.
R.
N.
N.
いいって喜んで くれている はずなのに、
彼の顔は どこか苦しげに 歪んでいる。
その姿を 見ていると 何故か、 自然に体が動いて 彼の頭を撫でていた。
N.
R.
N.
N.
また、彼の瞳から 雫が 零れ落ちた。
桃 side
N.
そう、本当に…謝るのは 俺の方。
だって りうらの体調 もっとよく見てたら
記憶なんて 失わずに すんだかもしれない。
余命 1ヶ月なんて、言われなくてすんだかも しれない。
退院して 心置きなくデートだって出来たかも しれない。
りうらの 未来を。
そんな 可能性を 。
潰してしまったのは 紛れもなく 俺だから。
だから、ごめん。
ごめんなさい……
R.
R.
必死に そう言い張る りうら。
変わって、ないな…
誰にでも 優しいとこ。
りうらの 記憶が失われて 一人称が 俺になったりして
全部 変わってしまったと思ったのに。
君が俺の事を 記憶を失う前と同じく
"ないくん "って呼んでくれたこと。
無邪気に笑う 姿が 可愛いところ。
誰よりも 優しくて 素直なとこ。
りうらの変わっていないところは たくさんあった。
変わったとこ ばっか に目を向けて、
そんな簡単なことにすら 気がつけなかった俺は やっぱり馬鹿だ……
N.
変わらないでいてくれて。
俺も そんな君みたいに 変わらないでいたい。
君を想う 気持ちだけは、
いつまでも 何があっても……
変わらず ここに、在り続けれるように。
リリン
リリン
リリン
𝐧𝐞𝐱𝐭…♡1000
コメント
13件
赤組尊い…( ´ཫ` )オレオキレイに取れるとなんか嬉しいよね!