物語はいつも、「正義」が勝ち「悪」が敗れる。
桃太郎が鬼を倒したり、ヒーローが敵を打ちのめしたり。
そして今、物語の悪役である俺は、どうにかして勇者を倒す方法がないか探している。
俺、アクノ・アークには前世の記憶がある。
俺が生まれちょうど1000年経った頃。
脳内に前世での俺の姿、死ぬまでにやっていた事など、全てが溢れてきた。
俺は「たまたま」上級悪魔に生まれ、魔王に使える幹部となり、
「たまたま」前世の記憶がある元人間。
そしてこの世界は、前世で発売予定だった
"world cleansing"というゲームの世界だ。
アクノ・アーク
アクノ・アーク
つい思ったことを口にしてしまい、ハッとして周りに聞かれていないか確認する。
アクノ・アーク
すると、「ピンポンパンポーン」と学校のような放送と共に、気だるそうな声が聞こえてきた。
声の主は淡々とそう告げ、放送を切った。
アクノ・アーク
アクノ・アーク
アクノ・アーク
会合は、魔王と幹部のみで行われ、不定期に開かれる。
毎回突然告げられる上、遅刻すれば"角抜き"な為、
幹部達は各部隊のリーダーの癖に、会合が開かれる度怯えている。
アクノ・アーク
アクノ・アーク
アクノ・アーク
突然声を掛けられ驚くアクノ。
アクノ・アーク
ロウ・カイジー
方言を喋るこの悪魔は、 ロウ・カイジー。
アクノの部下で、女の子大好き。
アクノを慕っていて、アクノもまたロウの事を信頼している。
アクノ・アーク
ロウ・カイジー
アクノ・アーク
ロウの発言に、アクノは目を丸くする。
アクノ・アーク
アクノ・アーク
ロウ・カイジー
ロウ・カイジー
ロウ・カイジー
ロウは得意気に話す。
アクノ・アーク
ロウ・カイジー
着眼点が違うように思えるが、アクノにとってはそれよりも、ロウの成長の方が嬉しいらしい。
アクノ・アーク
アクノは感激の表情を見せながら、ロウの頭を撫でる。
ロウ・カイジー
アクノに撫でられたロウは、猫のような声で喜んだ。
アクノ・アーク
ロウ・カイジー
アクノ・アーク
アクノ・アーク
アクノ・アーク
ロウ・カイジー
アクノはロウと別れ、会議室まで走っている。
魔王城では、1部の者以外は魔力の使用は禁止な為、身体強化などの魔法も使えない。
故に、遅刻しそうになった時にはどうしようもない。
アクノ・アーク
アクノ・アーク
※ちなみに今、アクノは秒速60mで飛んでます。
アクノ・アーク
アクノ・アーク
会議室の扉を勢いよく開け、息切れしながら部屋に入るアクノ。
アクノ・アーク
それぞれの幹部が喋り、白髪の男が魔王に問いかける。
魔王
そして、魔王の席の下から小さな子供が現れ、アクノに向かって言った。
魔王?
魔王?
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