佐原
鯉のぼりがすごいことになってる…!
高野
鯉のぼりやってたんか、お前、意外だね
佐原
いやぁ、子供にせがまれて断れなくて
佐原
仕方なく買ったんだよ、高かったんだけどなーもう
高野
あ、それ気になってたんだけど、どうかしたの?
高野
今の感じからすると、鯉のぼりが事故に遭ったっぽい口調なんですが?
佐原
その通りなんだよ…。
佐原
一番上の鯉が飛んでった、近くに落ちてる気配も無い
高野
あちゃー、鯉のぼりにおいてやっちゃいけない事…。
佐原
飛んでったのは「お父さん」ですっ!
佐原
とてつもなく不吉なんですがどうしますか?
高野
どうしましょうねえ?…どうします?
佐原
代わりの物を付けるしかないでしょ、この場合
高野
ですよねぇ!!じゃあお前が鯉のぼりになれよ!
佐原
はっ!ちょっ、おま、なにしてんだよ!
佐原
や、やめろ!っぐ、うぅ…。
高野
「鯉のぼり計画」成功しましたよ、奥さん。
香美
ありがとうございます、高野さん。
香美
あなたにお願いして正解だったわ。
高野
佐原には鯉ぐらいでちょうどいいんです
高野
…あんな、社会のゴミ。あいつ会社の金、横領してたし
高野
そんな理由でリストラされたらたまったもんじゃない
香美
それは私も同感です。彼にはしばらくの間、
香美
見世物の鯉になっててもらいましょう。
香美
あなたの街の鯉のぼりも、もしかしたら…フフッ。