こっこ
こっこ
りうら
真っ赤に染まった視界。
その中で自分は…誰かに助けを求めている。
りうら
りうら
りうら
りうら
そう、最近毎日こんな夢を見るようになったのだ。
情景も、放つ言葉も、目が覚めるタイミングも。
そして…俺が”ないくん”と呼んでいた人も、ずっと一緒。
……それは当たり前か。
りうら
りうら
放課後((めっちゃ飛ばしてごめんなさいです
ガラッ
りうら
If
悠佑
りうら
入った部屋。
それは俺が所属している新聞部の部室だ。
部員は俺とまろとあにきの3人。
ギリギリ部を作らせてもらえた…。
悠佑
りうら
If
そして入ってきた人は……
ないこ
ないこ
りうら
そう言葉が漏れてしまうほど……
夢に出てくるあの人にそっくりだった。
ないこ
悠佑
りうら
夢に出てくる人にそっくりだったなんて…そんなこと言えるはずない。
でも知り合いでもないしどうすれば…
りうら
思わずそう言って、部室を飛び出してしまった。
If
後ろからまろの呼び止める声が聞こえるが、足は止まらない。
あんなこと言った手前、恥ずかしすぎて1人になりたかった。
そう思って走っていると……
誰かに、腕を掴まれた。
りうら
ないこ
りうら
りうら
ないこ
ないこ
強い眼差しでそう言われ、断ることもできず……
ベンチに座って、2人で話すことになった。
りうら
ないこ
りうら
ないこ
そう言うと、急に黙り込むないこさん。
やっぱり意味不明だったよね…同じ夢見てるわけでもあるまいし。
ないこ
ないこ
りうら
ないこ
りうら
そして見た夢の内容を話し始めるないこさん。
その内容は……
自分が最近見ていた夢と、すごく似ていた。
いや、それどころか……
全く、一緒だった。
ないこ
りうら
ないこ
ないこ
ないこ
りうら
ないこ
りうら
ないこ
その言葉は、よくチャラ男とかが言う言葉とは違って…
何か、特別感があった。
…まぁ俺があの夢を見てたからだけど。
ないこ
ないこ
りうら
りうら
そう口にしてから、はっと気づく。
俺は何を言ってるんだ。
この人も引いてるに決まって…
ないこ
ないこ
りうら
りうら
ないこ
りうら
ないこ
りうら
ないこ
りうら
りうら
ないこ
ないこ
りうら
それからの日々は、ないこさんと一緒に帰ったり、図書館に行ったりするというものだった。
そんな日々が続いて約2週間が経つが…
ないこさんが言い残したことは、まだ分からない。
りうら
ないこ
りうら
思わず立ち止まったのは、噴水の前。
その噴水は1日に10分間だけ水が噴き出るらしく、それを見られた人はラッキーだと言われている。
そんな噴水が…今、水を噴き出させているのだ。
りうら
そう言ってないこさんの方を見ると、何かを考え込んだような表情をしている。
もしかして、噴水嫌いとか…?
…いや、それはないか。
りうら
ないこ
りうら
ないこ
ないこさんはそう言うと、俺の方を向く。
そして……
ないこ
ないこ
そう、言葉を告げた。
りうら
自分の口から思わず出てきた言葉。
それはきっと…今生きている俺の言葉ではないのだろう。
でもなぜか、すごく幸せだ。
そしてそれを示すかのように…
後ろで、あの夢の2人が抱きしめあっているのが見えた気がした。
りうら
悠佑
りうら
悠佑
If
りうら
If
悠佑
りうら
あの日から約1ヶ月が経った。
今ではもう、あの時のようにたくさん話すことはない。
りうら
If
でも…もう、わかっていた。
あの日、言い残したことをちゃんと言えたってことは…
もう俺は、あの人にとって特別な存在ではないことを。
だからこそ、もうあの時のように深く関わることもないのだろう。
りうら
ないこ
りうら
ないこ
りうら
ないこ
りうら
ないこ
会ったら浅い会話をして、それで終わり。
それが今の俺たちの関係だ。
あの時は楽しかったけど…今はもう、そんなことをする理由もない。
少し寂しけど…さようなら、”ないくん”。
そんな俺の気持ちとは裏腹に、空は青く澄み渡っていた。
こっこ
こっこ
こっこ
こっこ
コメント
2件
イレイスいいよね
う''っ今すぐつっきを出してクレーグスッと言っている自分がいまーす