メイドさんはロリだった。【梵天】

お兄さん方の存在を完全に忘れていた。 ポケットから常備しているハンカチを取り出し、頬についた返り血を拭き取る。 くるりと三途さんの方に踵を返し、拳銃を返した。

三途さんの後ろから顔を出したのはタレ目のお兄さん。それにしても三途さんはスクラップスクラップ言ってて物騒だなぁ。

ぱちっ、とタレ目のお兄さんと目が合う。

それから勝手に話が進んで行き、どうやら私は犯罪組織に引き取られることになったようだ。

血まみれの室内、服に返り血をべっとりと付けた小学生。と、明らかにカタギじゃない大人たち。手には拳銃。 ミラクルコラボレーション。 カオス、カオスすぎるのだ。

と、いった感じで冒頭に戻るのだ、が。

「とりあえずここで待ってろ」と言われて今はあの人たちのアジトらしき場所にいる。

絶対うん千万はするだろう絵画や家具の数々に呆然としていると、戸が開く音がした。

さっきのところにいた人だ。 タレ目の雰囲気がどこか蘭さんと似ている。（蘭さんのお名前は車の中で教えてもらった） お兄さんはテーブルを一個挟んだ向かい側のソファーに座ると、ポツポツと話し始めた。

あんまり友達とか居なかったので。 と付け足すと、「フーン」と曖昧な返事が返ってきた。

ｶﾞﾁｬｯ

ピンク髪お兄さんことお馴染み三途さんがクソデカボイスで叫んできたので耳を塞ぐ。この人いちいち声がデカい。そんなに叫ばなくても聞こえてますから。

二人がチャカを取り出したのを慌てて止めていると、がチャリと再び扉の開く音がした。 見ると、蘭さんが高そうなスーツに返り血を付けて立っていた。怖い。

と呑気に言っているスキなんてなく、また殺し合いが始まりそうな雰囲気だったので止めた。 止めるといきなり真顔になるの怖い。

やっぱり反社だ。性格が悪い。 親の駒の次は反社の駒か…あんまり変わってない。

ほう、かなり良いかもしれない。 っていうかそれしか選択肢がない。このまま捨てられたら私餓死する。 でもロリメイドって響きはイヤです、春ちゃん。

ーCHARACTERー

古川ちゃん

今だにフルネームが出ていない。 ロリメイド呼びはやめてほしい（残念、既にタイトルです）

春ちゃん

ガキがガキだと信じられないまま勢いでメイドにした。灰谷兄弟はクソとクソのハッピーセット。チャカしまおうね、三途くん。

灰谷兄弟

ハッピーセット（命名）

以下古川ちゃんのビジュアルです 作者の手描き。 無断使用禁止。 （容姿有夢主が苦手な方ご注意を）

死んだお目々。 黒髪ロング。 下まつ毛。 目の下クマ。 ハイスペ小学生。 これが古川という女ですよ…………強い…………………