麻衣
こんにちは
東雲ななな
こんにちは!
麻衣
がんばろ
東雲ななな
私に言ってる?
麻衣
うん
東雲ななな
はぁ
麻衣
では第3話
東雲ななな
スタートォォォ!
麻衣
何言ってるの?
東雲ななな
頑張ったの!
麻衣
この本藍が書いたの?
麻衣
本当に?
麻衣
誰の為に?
麻衣
この本は
麻衣
誰に向けた本なの?
麻衣
どこで書いたの?
麻衣の母
麻衣うるさい
麻衣の母
何ゴニョゴニョ
言ってるの?
言ってるの?
麻衣
…ごめんなさい
麻衣の母
夜ご飯は
降りてきなさいよ
降りてきなさいよ
麻衣
はい
麻衣
待って!お母さん‼︎
麻衣の母
何?
麻衣
この小説知ってる?
麻衣の母
何これ?
麻衣の母
知らないわよ
麻衣
そう
麻衣
ありがとう
麻衣の母
じゃあご飯作るから
麻衣
うん
麻衣
部屋で本読んでるね
麻衣
この本を誰に向けて
書いたかなんて
書いたかなんて
麻衣
答えは私の中で
出しちゃダメ
出しちゃダメ
麻衣
そう、ダメだよ
麻衣
藍、会いたいよ
麻衣
どうしたら会えるの?
麻衣
そんなの曖昧で
麻衣
分からないよ
麻衣
あっ
麻衣
雨が降ってる
あの日、藍がいなくなった日 雨が降っていた それから私は雨が苦手だ それまで好きだった雨が 大嫌いだ
だって雨が降ったら 藍が去っていってしまったから
東雲ななな
どうでしたか?
麻衣の母
悲しい感じね
麻衣
どう終わるのかな
東雲ななな
頑張るよ
麻衣
ではまた次回
麻衣の母
さようなら
東雲ななな
ばいば〜い!