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俺たちがここでの生活を 始めてそろそろ1ヶ月が経とうとしていた。
最初は意見の食い違いが起きたり、 喧嘩もしたりしたけど、
だんだんこの生活に馴染んできた。
琥珀
海斗
あいつは琥珀。
そう。
玄関開けたらぶっ倒れてたやつだ。
琥珀にはなぜここに来たのか 理由を探す手伝いをしてもらっている。
そのお礼（？）として 毎日のご飯は俺が作っている。
琥珀
琥珀
海斗
舌つづみを打ちながら 覗き込んできた。
その顔はとてもご機嫌そうで、 見てるこっちまでほっこりする。
海斗
海斗
琥珀
琥珀
海斗
朝ごはん作って、食べて、 学校行って、帰ってきて、
またご飯を食べる。
いつもはそんな感じの生活だ。
琥珀
海斗
コンコンコン
琥珀
琥珀
ゆめ
琥珀
琥珀
ゆめ
琥珀
ゆめ
琥珀
ゆめ
琥珀
ゆめ
海斗
海斗
海斗
琥珀
うへぇ琥珀の笑顔こわ。
こういう時って大体やばいんだよな。
ゆめ
ゆめ
ほら。
海斗
海斗
琥珀
琥珀
ゆめ
琥珀
琥珀
初めてゆめと琥珀に出会った日、 同時に俺の頭に獣の耳が生えていた。
ゆめが言うには「ケモミミ」？ というやつらしい。
そしてこの耳については 琥珀が教えてくれた。
「この世界」には種族が存在すると。
そんなファンタジアなことあるか。 と疑心暗鬼になっていたが、
現に耳が生えている以上、 反論のしようがない。
親などのDNAで決まる「生前種族」と、
何らかのきっかけで 追加される「生後種族」
この2つの種族から特殊能力や パッシブスキルなどの力を 使うことができる。
俺は「妖狐」と「氷鬼」らしい。
名前だけ言われても意味がわからん。
琥珀
琥珀
琥珀
海斗
「妖狐」？「パッシブスキル」？
知らない言葉だらけで、頭が痛くなった。
琥珀
琥珀
海斗
海斗
パキン！
海斗
琥珀
目の前に大きな水晶が現れた。
いや。
これ氷か？
琥珀
海斗
ゆめ
さっきまで静かだったゆめが、 横から質問してきた。
琥珀
琥珀
琥珀
琥珀
海斗
妙に納得した。
「この世界」にはこんなものがあるのか。
当時、少しワクワクしたのが 俺の中で印象的だった。
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