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夕暮れの陽が、山の稜線を赤く染めていた。風が吹き抜けると、草木がざわめき、鳥たちが一斉に飛び立つ。
その中に、1人の少女が立っていた。 名を葵という。
黒髪をゆるく編み込み、腰まで届く長さにまとめている。隊服の上には、桜の模様が入った羽織。彼女の表情は真剣そのものだった。
葵
鬼殺隊の入隊試験 ーーそれが、この藤襲山で行われる最終選別。
私にはわかる。この試験で錆兎と真菰がーーー
その瞬間、脳裏に走ったのは未来の記憶。
錆兎は鬼に斬られる。
真菰は血を流しながら倒れる。
彼らの未来がはっきりと見えた。
…違う。この未来は変えられる。 私が動けば!
葵は深く息を吸い込み、走り出した。
ーー今度こそ、私はみんなを救う!!