歌い手になりたい

高2のとき、私たちはあまりお金を持っていなかった。

生活するだけで精一杯。 そんな日々だった

近所のおばちゃん達に支えられ、なんとか生きてきた

お金を下ろそうとして銀行に行くと、貯金のお金がゼロ円だった

なにもしてない。

燈も紅葉もそんなことする人じゃない

違和感を感じて警察に言って調査をしてもらったが、なにも証拠は掴めなかった

そしてついに学費が払えなくなった

私は2人に、「私が働いて稼ぐよ」そう言った

燈や紅葉は「だったら私達も学校やめて働く」

とまで言い出した。

2人には真面目な人生を歩んで欲しかったので圧をかけ、そのまま学校を続けてもらった

最初は毎日のようにコンビニやレストランのバイトの繰り返し

でも2人の学費を1人で稼ぐのにはやはり難しかった

バイトの帰り道を歩いてたら

「君もしかしてお金ない？いい仕事紹介するよ。今日から給料も出せる」

私は給料はいくらかを聞いたが「さぁ？それは君の努力次第」という謎の返答

仕事内容は？と聞くと 「大人の人と飲んでお話するだけでいいんだ」

そう言われた

今日から給料、努力次第、飲んで大人と話。

この3つの単語をなんやかんやしたら

キャバ嬢

この言葉が頭に思い浮かんだ

最初は抵抗があったが、お金を稼ぐにはこれしかない

そう思い私は了承した

燈達にラウィンをいれ、店内へ入る

するとすぐにロッカールーム的な所へ案内された

「好きな服を選んでこっち来な」

黒服の人はそう言いでていく

やっぱりここはキャバクラ

女達の戦場

漫画で見たけど、実際はこんなピリピリしてるんだ…

とりあえず、青色のドレスを選んで着替えるとすぐに黒服さんの所へ行く

「似合ってんじゃねぇか」

そういい、仕事内容を教えてくれる

少しお酒(という名の烏龍茶)を飲みながら大人の男と話す

いつも愛嬌を振りまくこと

などのコツも教えられる

コツなどを全て教えられた後にすぐ指名が入った

結構容易い

愛嬌を振りまき、たまにヘルプの人に助けてもらう

たまに「ホテル行こうよ～」とか気持ち悪い奴らもいるが、そういう奴らには笑顔でお断りしていた

こんな奴らに初めてを奪われてたまるか…

そんなふうに思いながら愛嬌を振りまいてたらいつの間にか閉店のお時間

黒服さんによると初日でドンペリ1本は凄いらしい

給料は3万ちょと

これは稼げる

案外容易いお仕事だとか思ってたのは初めの2ヶ月の間。

ネットの掲示板に「あおいは枕営業してる」

そう書かれてから私の指名は急になくなった

悔しくて苦しくてトイレで吐くばかりだった

そんなとき指名が入った

そのおじさんは 「君声いいね。歌い手って興味無い？」

その時思い出したんだ

歌い手さんって存在に＿＿

私がなりたかったのはコレじゃない

歌い手だって

閉店後、すぐにキャバを辞め、歌い手の活動を始めた

その時には19歳。

本来なら、働いてるか大学に通ってる年齢だ

名前は塩

由来はキャバ時代の後半、私の対応が塩対応だったから

今更だけどなんであんな由来なんだか…

初投稿はThe Beast.

これが意外にも再生回数が伸びてお金が一気にたまった

燈も歌い手活動を初め、紅葉は私たちの専属スタッフになってくれた。

2人とも学生というのにすごいなぁと今でも関心している

おじさん、ありがとう。

目の前を見てみるとまふさん、そらるさん、96さんがいた

天月さんはちゃんと後ろにいますよ

ていうか96さん涙目()

とか同情してくれてるまふさん

気持ちわかるって事はまふさん昔ホストだったのかな…？

あ、そっか。

家庭科以外()

そらるさんはそういいスマホをいじり始める

って、そらるさんもう探してるし

東大は草しか生えません。 どう考えても無理ゲーかと

何それ怖いです

いやいやそらるさん、なに天月さん担いでるんですか

そういいニコッと笑う

このあと天月さんがどうなったのかは、知らない