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真莉

不良に…なっちゃったんだ

今から 二、三年前だろうか

私と奈緒香と透魔は

不良だった

モブ

グハッ

モブ2

つ、つえぇ…

モブ達

す、すみませんでしたっ!!

私たちから喧嘩を売ることはなかった

売られた喧嘩を適当に買っていたら そこそこの有名人になった

ただ、それだけ

本当は、あまりしたくはなかったけど

この辺りは、危ないから

ある程度名をあげないと 奈緒香も透魔も、守れないと思った

真莉

……………

仕方がなかった、なんて言わないし 言えない

だって、他にもっと方法があったはずだから

真莉

……でも、

もう、戻れないし

なんでもいいって思った

この時の私は、 心が疲れていたのだろうか

それとも

真莉

この、力を__

この、有り余る力を

何かにぶつけたかったのだろうか

だとしたら、その対象に "人"を選んだ私は

          

真莉

…………最っ低

本当に、最低だ

真莉

…………

だけど今は、そんな物思いにふけっている場合ではない

明日は、蘭たちに会いに行くから

真莉

おやすみ、なさい

今はただ、なにも考えずに眠ろう

当日 待ち合わせ場所

真莉

……………

奈緒香

あ、真莉

透魔

…来たか

真莉

…お待たせ

奈緒香

ううん、待ってないよ

奈緒香

じゃあ…

透魔

…行くか

真莉

………うん

背景なかった… 少年院着いたよ

程なくして、面会をさせてもらうことになった

看守

ほら、こっちだ

蘭&竜胆

……………

蘭&竜胆

っ!?

真莉

…蘭、竜胆

    

あ、あの…姉ちゃん…

竜胆

……………

真莉

蘭、竜胆

真莉

私…ね、
怒ってないんだよ

蘭&竜胆

!?

真莉

でも…一つ、聞かせて

呼吸が浅くなる

心臓の音が脳に響く

……でも

真莉

なんで…

ちゃんと、聞かなきゃ

真莉

人を、殺めちゃったの…?

真莉

なんで…

真莉

人を、殺めちゃったの…?

透魔

……………

静かな部屋に、真莉の声だけが響く

震えてるが

その声の奥には しっかりとした意思がある

俺たちは、どんな時でも 真莉の味方をする

真莉は、俺と奈緒香の

恩人だ

今から二、三年前

俺と奈緒香は

クソみたいな親父のとこにいた

クソみたいな親父

んなことも出来ねぇのかよ!!

奈緒香(幼少期)

ごめっなさっ…!

透魔(幼少期)

ッ!
やめろよっ…!

クソみたいな親父

あ"?

クソみたいな親父

大体なぁ
誰のおかげで飯食っていけると思ってんだよ

透魔(幼少期)

っそれは…

クソみたいな親父

感謝しろよ感謝!!!

クソみたいな親父

どんだけ俺が嫌いでも
結局は俺に縋るしかないガキ共が!!

クソみたいな親父

黙って言うこと聞けや!!!(ドカッ

透魔(幼少期)

ゔっ…!

奈緒香(幼少期)

透魔!

まぁ、これが日常だ

いや、日常「だった」

真莉が、来る日まで

中学校

先生

今日から転校生が来る

真莉

灰谷真莉です
よろしく

休み時間にて

モブ達

どこの小学校?

モブ達

このプロフィール帳書いて!

モブ達

ねぇ!昼休み私と__

ワイワイガヤガヤ

透魔(幼少期)

(まぁそーだよな)

真莉

……………(トコトコ

透魔(幼少期)

…?

透魔(幼少期)

(こっちに来る…?)

真莉

ねぇ

透魔(幼少期)

…何

真莉

勉強、教えてくれない?

透魔(幼少期)

は?

奈緒香(幼少期)

…?

真莉

この学校の勉強がどこまで進んでるかわかんなくて

透魔(幼少期)

いい、けど…

真莉

ありがとう(ニコ

周りのクラスメイトに構うことなく

真莉はまっすぐ俺たちのところに来た

少し誇張するが

そのときの真莉の笑顔は

天使のようだった

それからも真莉は

真莉

透魔くん
奈緒香ちゃん

奈緒香(幼少期)

っあの!

真莉

奈緒香(幼少期)

呼び捨て、で

奈緒香(幼少期)

呼んでくれません…か

真莉


わかった、奈緒香

奈緒香(幼少期)


あっ、ありがとう…!

真莉

(*´꒳`*)

透魔(幼少期)

……………

ずっと俺たちに絡んできた

モブ達

最近真莉ちゃんずっとあいつらといるよね…

モブ達

あいつらカタオヤだし
一緒にいないほうがいいのにね…

透魔(幼少期)

……………………

真莉

……

透魔(幼少期)

ッなぁ___

真莉

あ、そうだ

真莉

今度さ、3人で勉強会でもしない?

透魔(幼少期)

__ッそうだな

奈緒香(幼少期)

楽しそう…!

真莉

でしょ?

まるで、 あいつらから俺たちを守るように

そんな、いいのか悪いのかわからない 関係のまま

俺たちは15歳になった

透魔

親父…
これ、バイト代__

クソみたいな親父

チッ!(バイト代をむしり取る)

クソみたいな親父

ったく、こんだけしかねぇのかよ…

クソみたいな親父

使えねぇな!!!

透魔

……………

うるせぇよパチンカス 誰の金でパチ打ってんだよ

俺らに養ってもらってるくせして 感謝しろってんだよクソが

まぁ、そんなことを言うと また体にあざが増えるから やめておく、が…

透魔

……………

クソみたいな親父

あ"ーイライラすんなぁ

クソみたいな親父

…そーいや

透魔

…?

クソみたいな親父

お前の妹、いい身体してるよな

透魔

ッ!?
テメェまさか___!

クソみたいな親父

いーだろうが別に

クソみたいな親父

俺の勝手だろ…?(ニヤ

クソみたいな親父

おい!

奈緒香

ビクッ!

奈緒香

なに…?

クソみたいな親父

ちょっと…
俺のストレス発散に付き合ってくんなーかな"ぁ?

奈緒香

え…やd

クソみたいな親父

いいよなぁ"!?

奈緒香

!?
やっ、やめっ___!!

ドカーン!(🚪)

クソみたいな親父

あ"!?!!?

真莉

…なに、してんの?

透魔

ゾクッ__!

そこには、 ハイライトのない冷たい目をした

俺の"天使"がいた

灰谷兄弟の天才お姉ちゃん

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