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五十嵐大呉
大呉が目を覚ますと眼前には推しであるりょうぼーがすやすやと寝息を立てながら眠っていた。大呉は推しと同じ部屋で一晩過ごしたという事実に現実味のなさを感じながらも、ある苦悩が頭をもたげていた。
五十嵐大呉
枕下にりょうぼーのグッズを入れて、夢にりょうぼーが現れないかと試したほど、りょうぼーに会うことが大呉の願いだった。しかし、願いが叶うタイミングとしてはこれ以上ないほど最悪だった。 大呉は疫病によって残り十数年しか生きられないという理不尽な運命に巻き込まれたりょうぼーが不憫で自分のことのように悲しかった。
五十嵐大呉
一度落ち着くためにその寝顔を眺める。青春時代、画面越しに見たあの姿そのままだ。悩める時も病んだ時もりょうぼーを見るだけで苦しみから逃れられることができた。 どうしてりょうぼーという存在は大呉をここまで落ち着かせるのだろう。その左右で色の違う袖。青い瞳。派手な色をしているわけでもない落ち着いた髪色。その全ての要素が合わさった時、何故か大呉は心に安心を覚えるのだ。そんなことを大呉が考えているうちにまた扉がノックされる。
クロエ
クロエ
リリー
クロエ
五十嵐大呉
女王リリーと宰相クロエの顔に希望の光が差した。これでこの国はより子宝に恵まれ安泰になると。そう信じきっている顔だ。しかし、その喜びに冷水をかけるように大呉は言い放った。
五十嵐大呉
リリー
クロエ
クロエは動揺しながらも、宰相らしく素早く疑問を言葉に変え、大呉に投げかける。
五十嵐大呉
五十嵐大呉
りょうぼーに何の負担もかけたくない気持ちは本当だ。しかし、推しが顔も知らない誰かと肉体関係を結ぶという想像だけで大呉は吐き気を催すというのが本音だった。
クロエ
リリー
あまり大呉らしくない言葉の数々に女王リリーは聞かずにいられなかった。
五十嵐大呉
大呉はその問いにどう答えるか逡巡する。 大呉にとってりょうぼーは推しであることは間違いない。しかし、もっと適当な言い表し方がある気がするのだ。 推しというには違う。友達や恋人等の関係なんてもっと程遠い。りょうぼーは実在しない二次元のキャラクターだ。それでもいつ何時でも大呉の心を救ってくれた。そんな存在を言い表す言葉が確かあったはずだ。
五十嵐大呉
五十嵐大呉
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ハクトゥ
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コメント
1件
いやー、大呉の「りょうぼーは神様」ってセリフ、めっちゃ刺さったわ……!推しを守りたい気持ちと、自分の苦労を背負い込む姿がもう健気で。推しのために「子作りさせない」って言い切るところ、オタクとしての気持ちが痛いほど伝わってきた。この悶々とした感情、分かりすぎて泣きそうになったよ🔥