きつねの旅路 .

どうして

あの時 僕は手をはなしまったのだろう

そんな後悔を抱えながら 僕はここにきた。

辺りを見渡すと

ここは 何も無い空間 。

っていうより

木を1本はやした 霧で何も見えない野原 。

っていうのが正しいのかも 。

いきなり現れた子は

輪っかを頭につけていて , すぐに神的な存在だと感じた 。

天使 , それか 神かな , ?

悪魔 ?

そんな天使の見た目してて ,, ?

しかも守ってた ,, ?

「 死神 」

てことは ,,

本当に , 僕 しんだんだ ,,

でも , 死神なの ? 羽もまっしろなのに 。

僕が何かを言う前に死神さんは喋り始めた 。

この霧の中に ?

僕を探そうとしてくれたの , ?

会おうとしてくれてるなんて嬉しいけれど ,

少し心配 (

急に寒いなんてどうしたんだろう ? まぁ 今は冬だからね 。

家にこもってたから , やろうとも , した事もない " 旅 " 。

なかなかいい響きだ 。

え ?

そうだけど ,,

... なんか切ないね 。

無茶ぶりだけど 。

えっ , 冗談だったのに !

なんか 凄そうだし 安心する 。

ﾋｭ ~~~

なんか呪文とか言うと思ったけど

いらないのか , ちょっと期待したのに ,,

でも , 綺麗 。

パァァ

なんだか弟が出来たきぶん !

あ ,,

心配かけちゃったな ,,

えっと ,

僕が謝ろうとしたことが分かったのだろうか ,

もうお喋りも終わり ,,

ﾋｭ ~ 🍃

おかあさんが呼んでいる 。 ,, 気がした 。

ちょっぴり怖くて , でも楽しそうな 旅 。

そして 僕は ,

蝶たちと一緒に霧の中に歩いていった ,

あの時 死神さんが なんて言ったのかも知らないまま 。