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ラインハルト
ダニエル
ラインハルト
ダニエル
ラインハルト
嬉しそうにそう言う君は、あのころと変わらぬ笑顔のままだった。
どうして、今更…
今、あんたには仲間が居る。
それでも俺に構うのは、情けか、それとも…
ダニエル
ダニエル
ラインハルト
ダニエル
……美しい記憶、巣の中で俺たちはひとりでに笑ってた。
けれど俺は、その記憶を愛すことは出来なかった。
どうして、今更…
巣を出て、裏路地へ移住した時
夢の欠けらも無いその姿を見た
自分はなんて愚かだったのだろうか。
裏路地の人を救いたい?
ここは都市だ。人を喰い、今なお生き続ける化け物だ。
私は過ちを犯した。
一方的な話だった。
君の気持ちも知らずにね。
知っていたんだろう、裏路地の素性を。誰よりも、理解したんだろう。
だからこそ君も1度思ったんだ、救いたいと。
君は誰よりも現実的で、楽観的。それでいて、優しい人。
こんな俺でさえ止めてくれた、優しい人。
お揃いの氷の欠片を少しだけ憎む。
いつもドジをして、ヘマをする。
凍死しかけた時、まっさきに俺を救おうとしたのは君だった。
優等生で、完璧な君。
君なら、どこへだって行けたはずだ。
なのに何故、このL社を選んだんだい?
ラインハルト
ダニエル
ラインハルト
ラインハルト
ダニエル
ラインハルト
ダニエル
ラインハルト
ラインハルト
ダニエル
ラインハルト
ダニエル
変に誤解されるだろ、と付け足して
入社初日、君は俺に会った瞬間、飛び出したんだ。
俺に抱きついて、ごめん、ごめんねと…
悪いのは俺だったのに。
何も考えずに君を否定したのは俺だったのに。
どうして、どうして君は
ダニエル
ラインハルト
ダニエル
ラインハルト
喉につっかえたカレーを飲み込んで、君は言う
ラインハルト
ダニエル
そんな話を続けてると、昼終了の合図がなった
ラインハルト
ダニエル
ラインハルト
ダニエル
ラインハルト
逃げ惑う人々、終わりを告げる12の鐘
段々と薄れ行く君の体温
僕を庇って出来てしまった、鎌に貫かれたような跡。
僕だ、僕がやったんだ。
どうして、僕は肝心なところでいつも…
君が死にゆく様をみて、浮かび上がるのは悲しみなんかじゃなかった。
絶対に殺すという、殺意と、憎悪と、怒りだけだった。
光が降り注ぐのはいつも、全てが終わろうとする頃。
ラインハルト
体が浮きあがり、首を斬られた。
さようなら。またあの時間で。
コメント
2件
めっっちゃ好き
世界観間違ってたら腹切ります