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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

白町凪紗

…?!

優來はる

未彩…菜乃羽さんにすうあさん…

六月真奈

アリス様…!悠斗くん!

3人は各世界から集まった縁ある人々に驚く

アリス・シア

あなた達のことを知ってるって人に教えられたの

吹闇菜乃羽

君達がピンチだって聞いて、助けに来た

アリス・シア

そこの野郎が私の舞夢ちゃんを攫ったのね…?

氷アリスはクリスタルに閉じ込められている舞夢の横に立っている青年を睨みつけながら言う

鏡狂悠斗

お前は一体何者なんだ?

海の世界の悠斗(海悠斗)は青年に問う

??

僕?

??

そうだな…絢夢…とでも呼んでよ

絢夢

ま、どうせ君達はまとめてモルモットになるから関係ないけど

絢夢 アユ

《創られし悪役》 舞夢を異世界へ送り込んだ張本人。 ある日突然芽生えた舞夢の分身である。 この時分身は黒いモヤのような存在で実体を持たなかったが、他の世界の全ての舞夢を取り込んで体を得た。 そして自身を絢夢と名付けた。 舞夢の故郷を初めとして色んな世界を実験と称して崩壊させている。

月影未彩

モルモット…ですってぇ…?!

月影未彩

そんなものなってたまりますか!

最初の世界の未彩(初未彩)はお祓い棒の蓋を引き抜き、ナイフにして絢夢に向かう

月影未彩

[瞬間移動]

初未彩は絢夢の背後に現れ、ナイフを振るおうとしたが──

絢夢

邪魔

ドーン!

月影未彩

きゃっ!

絢夢の手から爆発が放たれ、初未彩は大きく吹き飛ばされてしまう

星川悠斗

未彩!!

アリス・シア

実力はそれなりってところかしら?

アリス・シア

手加減せずに行くわよ

星川悠斗

もちろんだ

アリス・シア

[凍えなさい]

星川悠斗

やあああ!!

鏡狂悠斗

【ウォルム】!

水弾/ウォルム 水の弾を高速で放つ魔法。 威力はそこまで高くないが、水属性魔法の中では高威力。

氷アリスが絢夢の周囲におよそ-20°Cの冷気を散らし、星川病院の悠斗が剣を持って絢夢に斬り掛かる

そして海悠斗は魔法を放ち、作られた水の弾は氷アリスの能力で氷の弾になり、絢夢に向かう

絢夢

……

絢夢は自分の目の前に斬り掛かる悠斗と背後から迫る氷の弾から避けるように右にズレた

星川悠斗

えっ…

アリス・シア

…!

ガキンッッッ!!

星川悠斗

ぐ…う…

アリス・シア

悠斗!!

悠斗は、絢夢が避けた後、氷の弾が目の前に現れ、剣で弾こうとしたが、弾いた時に氷が割れ、破片が目の中に入ってしまった

鏡狂悠斗

大丈夫か?!

海悠斗が星川悠斗に近寄り、水に治癒力を込め回復させる

星川悠斗

ありがとう…

吹闇菜乃羽

俺らもぼーっとしてらんないな

苗穂すうあ

そうですね!

吹闇菜乃羽

すうあ!

苗穂すうあ

はい!

菜乃羽とすうあは手を合わせ、2人の近くに魔力がみなぎる

絢夢

おぉ〜

絢夢

すごいねその魔力

絢夢

是非研究させて欲しいところだけど…

吹闇菜乃羽

行け…!

苗穂すうあ

【ビックバン】……!

菜乃羽とすうあは二人の魔力を合わせ、大きな爆発を起こす

ドカーン!

絢夢

っ…けほっ

吹闇菜乃羽

は…?

苗穂すうあ

あんなに大きな爆発が…軽傷…?

優來はる

【スィリカー】

切り裂き/スィリカー 切り裂くような風を繰り出す魔法。

白町凪紗

【フィルク】!

つらら/フィルク つららを落とす魔法。

2人は菜乃羽達が呆気に取られている間に攻撃をする

絢夢

はぁ…

だが、魔法が絢夢に着弾する直前、絢夢は瞬間移動で移動した

絢夢

もう、僕は1人しか居ないんだからそんなに大人数の相手できないよ?

絢夢

そんなにコレが欲しいなら貸してあげるから…

六月真奈

【ヴォスティンバ】!

水放射/ヴォスティンバ 水を勢いよく放射する魔法。

パチンっ

絢夢は真奈の魔法で作られた水を消す

六月真奈

うそ…

絢夢

じや、ばいばーい

絢夢は舞夢の閉じ込められているクリスタルを置いてどこかに行ってしまった

白町凪紗

待て!!

六月真奈

で、でも…舞夢ちゃんは置いてったよ…?

アリス・シア

舞夢ちゃん!!!

氷アリスはクリスタルの舞夢に駆け寄る

鏡狂悠斗

一体これ、どうやって舞夢を出すんだか…

六月真奈

今までの世界のこと考えると、問題を解決したら解放されるのかな…?

真奈の言葉を聞き、凪紗がクリスタルをまじまじと眺める

白町凪紗

…でも、クリスタルに嵌められそうなくぼみは見当たらない…

六月真奈

じゃあ…

優來はる

解放する方法はないってことなのか…?

吹闇菜乃羽

……

3人の会話を聴きながら菜乃羽はクリスタルをじっと見つめていた

苗穂すうあ

菜乃羽?

吹闇菜乃羽

さっきの絢夢って奴、普通の人間とは違うオーラを感じたんだよ

六月真奈

オーラ?

吹闇菜乃羽

例えばはるとか俺らとかだと、深い濃い魔力

吹闇菜乃羽

凪紗もそうだね

白町凪紗

…!

吹闇菜乃羽

そこの3人は海とか水みたいにスッキリとした魔力

アリス・シア

……!

鏡狂悠斗

俺らか

六月真奈

確かに私達の世界には広い海があるね

吹闇菜乃羽

そしてそこの3人はのどかな…爽やかな魔力

吹闇菜乃羽

平穏とか平和とか…そんなものを意識するかな

アリス・シア

確かに、私達の世界には均衡や平和を象徴する天秤があるわね

星川悠斗

そうだな

月影未彩

平和だよね〜

吹闇菜乃羽

でも…さっきの奴は…燃やされているような…かと思えばドロっとしたものを感じたり悪寒がしたり…

吹闇菜乃羽

一言で言えば気持ち悪かった

星川悠斗

だいぶズバッと言ったなぁ

由乃

それについては私からご説明致しましょう

六月真奈

あ!この前の!

アリス・シア

私達を連れてきた子ね

星川悠斗

いたのか…

吹闇菜乃羽

戦ってなかったから気付かなかった

由乃

す、すみません…

由乃

私に戦闘できるほどの力は残っていなくて…

由乃

私に出来るのは情報提供くらいなので、せめてご説明させてください

由乃

絢夢と名乗るあの人物は、今ここにいる舞夢さん以外の、全世界の舞夢さんから力と体、そして存在を吸収して力を得ているんです

吹闇菜乃羽

え…?

優來はる

全世界の…

六月真奈

もしかして、灰色の世界であった舞夢ちゃんって…

由乃

はい、真奈さん達が“虚数世界”で会った舞夢さんは、絢夢に存在を吸収された舞夢さんのうちの1人なんです

アリス・シア

そういえば舞夢ちゃんは故郷の世界から追い出されたって言ってたけど、もしかして…

由乃

ええ、その通り、絢夢によって追い出されました

鏡狂悠斗

一体なんで…

由乃

理由までは詳しくは分かりませんが…

由乃

恐らく邪魔に感じたのでしょう

由乃

絢夢は実体を得てからは各世界を呪って世界の崩壊までの様子を観察しています

由乃

そんな観察の途中だったL0世界に舞夢さんを送って一緒に排除しようと思ったのでしょう

アリス・シア

L0世界って…

由乃

この世にはたくさんの世界がありますからね

由乃

我々神の世界に属する者たちが呼んでいる世界の分類番号ですよ

由乃

ここはA0世界

由乃

舞夢さんの故郷であり、絢夢が暴れている世界です

アリス・シア

ここが…舞夢ちゃんの故郷…

六月真奈

舞夢ちゃんはここを探すために旅してきたのにこんなに酷い世界だなんて…

白町凪紗

今はクリスタルに閉じ込められてるから見れてないけど、見せてもいいものなのか…

由乃

そこをどうするかは皆さんにお任せしますが、舞夢さんを解放するための情報をお伝えします

由乃

皆さんはIF魔法はご存知ですよね

吹闇菜乃羽

うん

吹闇菜乃羽

異世界に干渉できる魔法だよね

由乃

その通りです

由乃

そして、絢夢が各世界に及ぼしている影響である“呪い”

由乃

これはIF魔法の類です

苗穂すうあ

ってことは…!

吹闇菜乃羽

……!

吹闇菜乃羽

すうあ、未彩、クリスタルを分析する

吹闇菜乃羽

準備を

苗穂すうあ

はい!

月影未彩

了解です!

優來はる

どういうことだ…?

吹闇菜乃羽

要するに、このクリスタルはIF魔法で作られているってことよ

由乃

はい、その通りです

白町凪紗

つまり、なんの魔法が使われてるかを分析して、それを解除すれば、舞夢を助けられるってこと…?

吹闇菜乃羽

そう

吹闇菜乃羽

はると凪紗も手伝って

吹闇菜乃羽

俺等魔法世界の住民ならこれくらいできなきゃ

優來はる

了解した

白町凪紗

僕を魔法世界の住民だって認めてくれるの…?

吹闇菜乃羽

何?

吹闇菜乃羽

凪紗は逃げたんじゃなくて追い出されたんでしょ

白町凪紗

そう…だけど…なんでそう思ったの?

吹闇菜乃羽

あんたはIF魔法使えないから自分で逃げる手段はないのよ

吹闇菜乃羽

そうでしょ?

白町凪紗

…うん…!

そして5人はしばらくの間クリスタルの性質を分析していた

そして、分析から得られた情報を整理し、クリスタルを解除するため魔法を唱えた

苗穂すうあ

【еЪФжи】

パァァァァ…

辺りは強い光に包まれた

吟羽舞夢

……う…

六月真奈

……!!!

アリス・シア

!!

六月真奈

舞夢ちゃーん!!!

アリス・シア

舞夢ちゃんっ!!!

2人が舞夢に抱きつく

吟羽舞夢

わっ…!

アリス・シア

心配したのよ…!ほんとに…!

六月真奈

戻ってきてくれて良かったあぁぁぁぁ!!

吟羽舞夢

え、えと…

吟羽舞夢

迷惑かけてごめんね…

吟羽舞夢

そして、助けてくれてありがとう、みんな

白町凪紗

ほんとに良かった…

アリス・シア

ええ、ほんとね

星川悠斗

ところで、俺らを連れてきてくれた人から聞いたんだが、ここがお前の故郷らしいな

吟羽舞夢

ここが…私の…故郷…

舞夢は地獄絵図とも言える景色を見つめながら言った

吟羽舞夢

そっか…私の世界…滅ぼされちゃったんだ…

舞夢は、少し沈んだ声で言った

六月真奈

──っ!

そんな舞夢を元気づけるように、真奈が口を開く──

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