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結星(ゆら)(主ぃ)
結星(ゆら)(主ぃ)
結星(ゆら)(主ぃ)
退院したレオを連れて、久しぶりに2人で暮らす寮の部屋へと戻ってきた。部屋に入った瞬間、レオは「ふぇ……?」と狼の耳をピクッと動かした。
七瀬
レオ
レオはクンクンと部屋の空気を嗅ぎながら、無意識に七瀬のベッドのシーツをぎゅっと握りしめた。
七瀬
七瀬
レオ
久しぶりにお部屋に戻ってこれて、安心したようにソファーへとちょこんと腰掛けたレオ。七瀬は「お腹空いてない?」と優しく声をかけ、キッチンへと向かった。
レオ
キッチンからトントンと心地いい音が響き、すぐに美味しそうな卵焼きの匂いが部屋に広がる。その匂いを嗅いだ瞬間、レオの胸がキュンと切なく締め付けられた。
レオ
昔、親に捨てられて大号泣していた時に、七瀬が作ってくれた温かいご飯の記憶が、本能の奥底でうっすらと疼(うず)き出す。出来上がったご飯をお盆に乗せて戻ってきた七瀬の服の裾を、レオは無意識にぎゅっと握りしめていた。
七瀬
レオ
七瀬
七瀬
七瀬はスプーンを手に取ると、レオの口元へ優しく運んで「はい、あーん」と微笑んだ。
レオ
記憶はないはずなのに、七瀬に「あーん」されて食べるご飯は、涙が出そうなくらい温かくて美味しかった。レオの大きめのオオカミ耳が嬉しそうにピクピクと跳ね上がり、フサフサの尻尾もソファーの上でパタパタと大きく揺れ動く。
七瀬
レオ
レオ
七瀬
レオ
自分で言った言葉に、レオは不思議そうにパチパチと目を瞬かせ、大きなオオカミ耳をピクッと動かした。
レオ
七瀬
レオ
七瀬
抱きしめられた七瀬の胸の温もりに、レオのフサフサの尻尾が、嬉しそうにパタパタと七瀬の足に巻き付く。頭の記憶は失くしてしまっても、2人の強い絆は本能に導かれるように、再び甘く重なり合っていくのだった__。
結星(ゆら)(主ぃ)
コメント
1件
第19話、読ませていただきました! 記憶がなくても、体や本能が七瀬さんとの時間を覚えている——その描写が本当に切なくて、温かかったです。特に「おかえり」と「ただいま」のやり取り、そして卵焼きの匂いで疼く記憶の感触…ああ、もう胸がいっぱいになりました。最後にレオが「もう一回好きになっちゃいそう」と無意識に口にするのも、愛おしさが溢れて止まらないシーンでした。短い中にぎゅっと心を掴まれました。素敵なお話をありがとうございます🌷