ゆうぐれ
ゆうぐれは私の好きな時間
私を含め仕事帰りの人達がホームに立つ
列車が来た
「ああ誰かが香水をつけているな」
「ああ今日は空いているな」
だとか
列車の中では色々なことを考える
そしてしばらくして鞄から1冊の本を取り出し
読みはじめる
不思議だ
何故か列車の中では落ち着いて本を読める
人がいるのに自分だけの時間
人がいるのに集中できる
不思議な場所
パパーーー
駅だ
そろそろ終点だな
読んでいた本に栞をはさみ
そっと鞄にしまう
また明日
また明日もこの列車の中で
本を読もう