まふまふ目線
カフェを出ると、そらるさんが珍しい提案をしてきた。
まふまふ
そらる
まふまふ
そらる
まふまふ
そらる
にっこり笑いながらそう言うと、そらるさんは口許に手をやって、そうか、と呟いた。
そらるさんが「まふの好きなところ回ろう」と言うので、僕達はカフェから10分程歩いたことろにあるショッピングモールに行くことにした。
僕もあまり外に出ない方だけど、そらるさんよりは出かけることが多い。
このショッピングモールは、天月くんやうらたさんたちと遊ぶ時によく来る、僕のお気に入りの場所だった。
モールに着くと、僕達は色々なお店を覗いた。
僕のお気に入りのアクセサリーショップや、そらるさんの好きなメンズファッションのお店、雑貨店、書店、お店じゃないけどゲーセンにも行って、すごく楽しかった。
そらるさんも久しぶりの外出だったからか、いつもより楽しそうだった。 特にゲーセンではいらんなゲームで僕に勝ちまくって、ずっと満足そうに笑っていた。
僕は負けてばっかだったけど、そらるさんの楽しんでいるのが見れたから「まあ、いいかな」 なんて思ったりもした。
楽しいと時間が経つのは早いもので、僕達がモールを出ると、もう夕陽が街を染めあげていた。
まふまふ
そらる
まふまふ
そらる
まふまふ
そらる
そんな話をしながら、僕達は並んで歩き始めた。
そらるさん目線
スーパーで夕飯の材料を買って家に帰ると、俺とまふは夕飯の支度を始めた。
そらる
まふまふ
そらる
まふまふ
料理は俺の方ができるから、必然的に俺がまふに指示を出すことになる。
2人で暮らし始めた頃、まふはろくに包丁も使えなくて呆れたものだ。 でもこうやってちょくちょく2人で料理しているおかげで、今は簡単なものなら1人でも作れるほど上達した。
そらる
まふまふ
そらる
まふまふ
まふにスープのリクエストをして、フライパンにハンバーグをふたつ並べて焼き始める。
隣ではまふがコンソメスープに入れるキャベツやベーコンを切っていた。
そらる
そう思いながら火加減を調節し、ハンバーグをひっくり返してふたをする。 そのまま数分放置して中まで火を通してから、皿に盛ってソースをかければ…
そらる
まふまふ
できあがったハンバーグとスープを食卓に運び、ご飯を盛る。 2人で向かい合って座ると
「「いただきます!」」
ハンバーグを一口食べ、スープをごくり。まふと作ったご飯はいつも、俺が1人で作ったのより美味しい。
コンソメスープもう俺が好きなまふの味だった。
そらる
まふまふ
そらる
まふまふ
俺が褒めると、まふは本当に嬉しそうに笑う。 この笑顔が好きで、俺も自然と笑顔になっていた。
夕飯を終えると、俺はまふに「先に風呂入っていいよ」と言って後片付けを始めた。 後片付けと言っても二人分の皿を洗うだけだし、たいして時間もかからない。 さっさと終えた俺は何をしようか考えながらパソコンを立ち上げた。
そらる
動画サイトを開いてまふのチャンネルを見ると、一番上に見覚えのないタイトルの曲があった。
そらる
タイトルをクリックして曲を再生すると、流れてきたのは朧月といつな前にあった優雅なメロディーだった。
そらる
感心しながら曲を聞き終わると、ちょうどまふが戻ってきた。
まふまふ
そらる
まふは髪が濡れたまま寝ていることがよくあるので、ちゃんと乾かすよう釘を刺してから、俺は風呂へ向かった。
手早くシャワーを浴び、洗面所で髪を乾かしてから俺がリビングへ戻ると
そらる
リビングのソファーには、丸いクッションを抱きしめてスースーと寝息をたてている恋人の姿があった。
そらる
俺はまふのサラサラの髪を撫で、起こさないように抱き上げてベッドへ運んだ。
そして額にキスを落とし、
そらる