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それは今朝のことだった
凪は隣の市の高校に通っているため
電車通学している
だから今朝も時間に間に合うように家を出て
普通に歩いていた
橘 愛花
坂道から降りてきた女の子とぶつかった
橘 愛花
佐熊 凪
橘 愛花
橘 愛花
女の子は慌てながらカバンから落ちたものを
拾い集めていた
橘 愛花
佐熊 凪
女の子に凪の声は届かず
彼女はその場を去っていった
先生「この公式を使って──」
数学の授業
だが、凪の手はシャーペンを持ったまま 止まっていた
佐熊 凪
書く姿勢から背もたれに背を預けた凪は
ペンを置いて窓の外を眺めた
佐熊 凪
三都 悠真
竹見 怜
佐熊 凪
悠真と怜は購買で買ったパンを飲み物を手に
凪の隣に腰を下ろした
三都 悠真
悠真はニヤケながら自信満々に言った
佐熊 凪
三都 悠真
佐熊 凪
三都 悠真
佐熊 凪
三都 悠真
聞く耳を持たない悠真に
凪と怜は呆れたと言わんばかりのため息をついた
三都 悠真
佐熊 凪
三都 悠真
佐熊 凪
竹見 怜
佐熊 凪
三都 悠真
竹見 怜
佐熊 凪
佐熊 凪
三都 悠真
竹見 怜
凪は悠真から貰ったパンに視線を落としたあと
静かに空を見上げた
その日の部活後に凪は
通り道である音咲高校を訪れ
壁に身体を預けて愛花を待っていた
すると、今朝ぶつかった子が凪の視界に入った
佐熊 凪
橘 愛花
佐熊 凪
佐熊 凪
凪から渡された生徒手帳を見た愛花の顔は
一気に安心したような笑顔になった
佐熊 凪
橘 愛花
榎本 有紗
佐熊 凪
橘 愛花
凪は軽く会釈をして
愛花に背を向けて歩き出した
佐熊 凪