俺には双子の姉がいる。
姉と俺はは真逆の性格だった。
俺が賢くて家庭的なのに対して姉は運動神経がよくて社交的だった。
父さんは俺には体操教室に通わせ、姉には家庭教師をつけた。
ある日、姉は俺の部屋まで来てこう言った。
来花
ねぇ、1日だけ体、交換してくれない?
来太
は?どういうこと?
来花
家庭教師来る日さ、親友の誕生日会なんだよね。
上杉民都っていうギャルだっけ?
来花
どうしても行きたいからさ、来太が私のフリして勉強してほしいんだよ。
来太
髪の長さ的にもバレるだろ。
来花
それは大丈夫。ウィッグつければいいよ。
単純に嫌だった。
勉強は得意なだけで好きではない。
来太
素直に言えばいいだろ?
来花
父さんが許してくれるわけないじゃ無い。
来太
じゃあ諦めろ。
急に姉がニヤニヤしだす。
来太
何?気持ち悪いんだけど。
来花
バレるのが怖いの?
それとも………
それとも………
来花
新しい自分に目覚めちゃいそうで怖いの?
来太
は?そんなわけあるわけないだろ!
来花
じゃあだいじょうぶだね。
上手く乗せられてしまった…。
来花
良かった良かった。
じゃあよろしくね!
じゃあよろしくね!
俺は明日、姉と入れ替わることになってしまった。
嫌な予感しかしない。