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太中長編物語【絆】

第七話【きっと】

俺等は怪しげな建物を見付けたんだ

中也

...あ?

太宰

ん?如何したの?

中也

彼の建物...前迄あんなんだったか?

太宰

否...

太宰

何だか、やけに静かだね

中也

...少し、様子を見てくか?

太宰

危なくない?

中也

大丈夫だろ...

中也

敵対組織とかな訳じゃねぇし

太宰

まぁ...其れもそうだね

太宰

見て行こうか

中也

中也

一応首領に連絡しとく

太宰

うん

中也

もしもし、首領

首領

中也君かい、如何したのかな?

中也

任務を終え戻って居る最中、怪しげな建物を見付けました

首領

そうかい、なら様子を見てから戻ってお出で

中也

はい、有難う御座います

中也

よし、行くか

太宰

レッツゴー

中に入ると、其処は何かの研究施設の様だった

中也

人は...居ねぇのか?

太宰

外からは居る気配がしたけどねぇ...?

誰か...居るの...?

中也

!?

太宰

あっちからだね

中也

行くか

其処はカーテンの様な物が閉められ、向こう側が見えなかった

中也

誰か居るのか?

其れ以上近づかないで!

中也

っ...

太宰

貴女は誰だい?

私は...そうね...

R

R、とでも云って置くわ

R

其れと、貴方達にお願いが有るの

中也

お願い?

R

此の施設を、燃やして

中也

!?

太宰

!?

R

私はウイルスや病気について研究して居たの

R

でも少しヘマをしてね...

R

吸うと自我を失うウイルスを吸っちゃったの

R

今は大丈夫だけど、もうじき自我が無くなって、町の人を殺しに掛かる

R

そして此のウイルスは熱に弱いのよ

R

被害が広がる前に消して置きたいの

R

本当は自分で燃やせたら善かったんだけど...

R

もう体も動かないし...

R

話す事しか出来ないのよ

太宰

本当に...善いんですね?

R

ええ、

R

後、もう一つ

R

私、二人弟が居るの

R

私が死んだって知ったら...

R

きっと、殺した犯人を探すでしょうね

R

彼の子達、私の事大好きだから

R

だから伝えて欲しいの

R

殺す様に私が頼んだって、

R

二人の事、ずっと大好きだって、

R

一緒に居られなくて御免って

R

お願い

中也

...判った

R

周りには建物が少ないから、燃え移る心配はないわよ

R

其れじゃあ、頼んだわ

中也

...はい...

太宰

...其れでは...

R

...御免ね

中也

...此処で燃やしてくか...

太宰

...ライター頂戴

中也

でも...

太宰

善いんだよ

太宰

中也にそんな事させられない

中也

...はい

太宰

有難う

カチッ

そうして俺等は施設を燃やした

中也

っ...

太宰

早く離れるよ

中也

嗚呼...

中也

...戻りました

お疲れ様

疲れ切って居るね

今日はもう帰りなさい

中也

はい...

太宰

...

太宰君も態々有難うね

太宰

いえ...

太宰

其れでは

中也

失礼します

中也

...

太宰

...

中也

本当に、善かったのかな

太宰

仕方が無いよ...

中也

何でだろうな、人を殺す事は慣れてる筈なのに...

太宰

...不思議だね

中也

...今日はもう寝るか

太宰

うん

中也

...

太宰

...

第七話、終

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720

コメント

2

ユーザー

そーゆー事があったんですね 2人とも優しい(´ω`*)

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