とある物書きの挑戦譚　【第三期】

破壊神がみかんの入った 紙袋を持って歌を歌う。

♫♫〜

ピッ

（破壊神がスマホを手に取る。）

ピッ

♫♫〜

ピッ！

グギッ！

破壊神の首に 黒いものが巻きつく。

シャキン！

破壊神が槍を持って構える。

シュバッ！

破壊神がスーツを脱ぐ

カチッ…

光から刀が現れ、 破壊神が構える。

えっ…。

あれ…？

何で僕は海の中に…？

僕は…確か。

！？

…あ、

（破壊神が自分の片手が なくなっていることに気づく）

僕の…手が！

手首から下が、ありません！

血が…沢山。

それに、

僕…。

身体中穴だらけです。

体が全く動きません。

そんな…

こんな一瞬で、勝負がつくなんて…

一体クロギスは僕に 何をしたんでしょう？

早すぎて全く理解できません。

痛い、

苦しい。

冷たい…。

お水が気持ちいい。

この首輪と刺さった 槍のせいでしょうか。

声が出ません…。

これでは…仲間が呼べません。

僕は、このまま死ぬのでしょうか？

消えて…みんなから 忘れられてしまうのでしょうか。

怖い…

そんなの嫌だ。

消えたくない！

…せめて、

せめて一撃だけでも…！

くらえ！

ザシュッ！！

切り取られた破壊神の手から 名刺が現れ クロギスの首に刺さる。

えへっ……。

成功した、みたいですね…。

クロギスに刺した 青い名刺…。

あれには追跡機能がついていて、

僕がいなくなった後の あなたの動きを把握できます。

これで、貴方は僕達から 逃げることはできません。

でも、困りましたね。

僕の体力が…底をつきそうです。

志瀬さん…。

志瀬さんのところに、 行きたいのに、なぁ…。

嫌だなぁ…こんなの。

あんまり……で、す…。

破壊神がゆっくり 目を閉じる。

志瀬…さん…。

ごめん…なさい…。

…。

第5話　おわり