それはある夏の日から始まった
私の幻想物語だった___。
__初めはただの好奇心と 少しの罪悪感から出たものだった。
ただ、それだけのことだった。
私 屋上で靴を脱ぎかけた時に
三つ編みの先客に
声を掛けてしまった。
私
口をついて出ただけ。
ホントはどうでも良かった。
先を越されるのが
なんとなく癪だった。
三つ編みの子は語る。
どっかで聞いたようなこと
三つ編みの子
三つ編みの子
___......。
私
私
私
私
三つ編みの子
_そう言って、 三つ編みの子は消えていった。
__さぁ今日こそは、
と靴を脱ぎかけた時に
背の低い女の子
また声を掛けてしまった。
私
背の低い子は語る。
クラスでの孤独を。
無視されて、奪われて
居場所が無いんだって。
私
私
私
私
私
背の低い子
と泣いて
背の低い子は消えていった。
そうやって何人かに
声を掛けて
繰り返して
私自身の痛みは誰にも言えないまま__。
初めて見つけたんだ。
似たような悩みの子。
何人目かに会ったんだ
黄色いカーディガンの子。
黄色いカーディガンの子
黄色いカーディガンの子
と言った。
口をついて出ただけ
ホントはどうでも良かった。
思ってもいないこと
でも声を掛けてしまった。
私
あぁ、どうしよう。
この子は止められない、
私には止める資格がない…。
私
私
黄色いカーディガンの子
って、
目を伏せたまま消えていった。
今日こそは誰も居ない。
私1人だけ。
誰にも邪魔されない、
邪魔してはくれない。
カーディガンは脱いで。
三つ編みも解いて、
背の低い私は
わたし
結局全ては私の見せたわたしの幻想
ある夏の日、学校の屋上へと向かった。
私が助けた_否、私が消したヒトの様なモノは
わたしの幻想で作られた わたしのドッペルゲンガー
屋上へ行ったあの日、結局死ぬのが怖くなった。
だからわたしは、1日に1回。
毎日学校の屋上へ行ってわたしについての全てを私に相談して、それが尽きるまでは死な無いことにした。
きっとその頃には覚悟が出来ていると思ったから。
本当は、誰かが助けてくれると願っていた。
希望があった。
求めていた。
けれど、どうやら神様は私のことなどどうでも良かったらしい。
………
____。
暗転
コメント
1件
あ、そうだ。曲パロを書こう。 書けたわ…。え〜なんか投稿した事ないからしてみたいな〜…。しよ。みたいなノリで投稿しました。はい。どうぞよろしくお願いします